検索窓
今日:1 hit、昨日:22 hit、合計:71,106 hit

11. ページ12

『いや、名前聞かれただけ……』

その後突き飛ばされる等の暴行を加えられ、背中を痛めたのだが


「名前言ったの?」

『まぁ、聞かれたから』


名前に関しては、脅されたとも言うのだが

俺の話を聞いた友人は「まじかぁ…」と、まるで俺がやらかしたみたいな反応をしたので腹が立って小突いた


「あのな、Aがなんでそいつに会ったのかは分かんねーけど






アイツとはもう関わるな」


そう言った友人の表情は真剣なもので、普段は爽やか代表してんのにこんな顔も出来るのかよ……と改めて友人のポテンシャルの高さを知った

が、色々と説明が足らな過ぎる。確かに昨日の男はまともじゃないし関わらない方が懸命だろう。でも何故そんな事を友人に言われなきゃならないのか








『何で俺があの男と話した事知ってんの?』



少しの沈黙


それを終わらせたのは相手の方だった

友人は、「あー…」と脱力した声で首元を掻き、再度俺を見る

その後、口を開けて話そうとしたかと思えば閉じ、それを何度か繰り返すのをじっと見る俺にとうとう折れたらしく


「…………放課後でいい?」


その言葉と同時に、昼休み終了の鐘が鳴り響いた。こんなにも時間が経っていたのか、食堂に生徒は殆ど見当たらず、俺達以外に居るのは食器を洗う食堂のおばちゃん達のみだ


『分かった、絶対忘れんなよ』


友人も丁度その日は部活がないらしく、俺達は集合場所を指定して解散した






_______________________



酷く眠い、とても眠い


誰か俺を眠らせてはくれないだろうか


子守唄でも、本の読み聞かせでも何でもいい


泥の様に眠れるのなら、いっそ_______







別に正義感なんてものはない、だけどあの時だけはどうにかしなきゃいけなくて、体が勝手に動いた

いま考えれば、俺が向かった所でこの結末は変わらなかったのかもしれない。ただ被害者が増えただけなのかもしれない。慰謝料が増えるだなんて、相手からしても良い迷惑だろう


医者から、死ななかったのは奇跡だと言われた。別に奇跡とか信じないけど


ああでも、もし奇跡とやらが起きず、俺も助けに行かずあのままだったら、きっと相手は独りぼっちで死んでいたのかもしれない

まぁ、死ななかったのは良いけど、一人より二人の方が寂しくないだろうから。そんな感じ



その後俺は、えーと、あれ?








___________なんだっけ

12.→←10.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (163 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
254人がお気に入り
設定タグ:BL , オリジナル , ヤンデレ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

遊奈 - 最高!更新待ってます。頑張ってください。もう神作ですね。(語彙力が乏しくてすみません…) (2019年7月30日 22時) (レス) id: 7992c8abe9 (このIDを非表示/違反報告)
白餅はるた - コメントありがとうございます!更新遅くなりすみません (2019年6月2日 9時) (レス) id: 892c3855e3 (このIDを非表示/違反報告)
まこと - ストーリーがとても好みで、話の展開に惹かれる作品だと思います。更新頑張ってください。 (2019年3月10日 14時) (レス) id: fb4892608a (このIDを非表示/違反報告)
白餅はるた - 更新遅くなりすみません。コメントありがとうございます。白餅にとっては楽しんで読んでいただける読者様が神様ですので。これからも楽しんで頂けたら幸いです (2019年2月10日 0時) (レス) id: e79e389db8 (このIDを非表示/違反報告)
いぇすいぇす - なんでしょう そうですね控えめにいって神だと (2019年2月1日 17時) (レス) id: 078e36b697 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:白餅はるた | 作成日時:2018年11月26日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。