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「私をあまり優しい男だと思わないほうがいい。私は人魚だ。お前よりも力があり、その腕をつぶそうと思えば簡単に握りつぶすことができるのだぞ。嘘じゃあない。本当だ。ではお前の腕で確かめてみようか」

「よくきたな、今日は温泉に入りにきたのか?そうか、ではこちらに案内しよう。ん?ああ、私の部屋にだがなにか問題でもあるのか。どうしてか?はは、特別だ。一番美しい温泉に案内しようと思ってな」

「失礼ですがここはそのように卑劣なことをする場所ではございません。はは、何を言いますか。ここの決まりを破った時点でお前はお客様などではないぞ。二度とこの旅館の敷居を跨げると思うな、下種」

「私の血を、肉を食せば不老不死になるという。試したことはないがお前で確かめてみようか。限りある命など捨ててしまえ。その姿のまま、永遠に生き続ければいい」



「怖がらせてしまったか。すまない、あまりにも愛らしかったからつい、な」

「…口づけをしても印が出ないな。私は君のことが好きなのだから君も私のことを好いてくれているだろう?恥ずかしがらなくてもいい。緊張しているのだろう?番になるまでなんどでも口づけをしよう」

「ああ、愛らしい。愛している。これが愛なのだろう?君が愛おしくてたまらないんだ」

「君はニンゲンだから水中では息ができないのだったな。おとなしくしてくれ。今楽にしてやる」

「口づけ、というのはこんなにも心が躍るものなのだな。今までは何とも思わなかったが…君がしてくれるとこんなにも愛らしい」

「私はよく先走ってしまう性分だ…君にはかなり迷惑をかけている。いつもありがとう」

「海が綺麗だな、......君たちニンゲンはこの言葉を別の意味で捉えるのだろう?...君に溺れている。今の私にピッタリの言葉だ」

「これは私の伴侶だが、何か用が?私を通していってくれるとありがたい。…いってしまったか。君は私の印があるというのに妖が寄り付きやすいな。まあ、君が素敵なのだから仕方がないか」



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ねむこ(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます〜!光栄です! (6月19日 8時) (レス) id: 7450988cef (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 絵柄がとてもだいすきです!こんな上手な絵描けるの羨ましいです! (6月17日 22時) (レス) id: f18a32c293 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ねむこ | 作成日時:2023年4月17日 23時

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