夜明けを導く光【鬼滅の刃】

参-3 ページ39

地面に降りたその瞬間、植物の茎が伸びて私の足に巻きついてきた

しかも鋭い棘がついている

巻きついてきた茎を斬ったが、上からも植物の蔓が伸びてきた


炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり


「ありがとうございます…！｣

「ここは気にせず行くといい！！｣

「はいっ！｣


植物で覆われている鳥居があり、それをくぐって社を目指す

すると、急に脚が引っ張られた

鳥居の植物から茎が伸びていて、そこから腕が生えている

おまけに喋るし！

「入るなぁあ…｣

「ひっ…｣

なんて怖いお化け…！！

次の瞬間、多数の枝が籠みたいになって私を囲んだ


光の呼吸 陸ノ型 瞬く光彩


石のように硬かったけれど、なんとか突き破って出る

「あっ！｣

すると向こうの方に植物に覆われている社を見つけた

しかしそこに入ろうとすると、沢山の茎や蔓が中から飛んでくる


光の呼吸 弐ノ型 光風霽月


それを捌いていると、社の中から鬼が出てきた

「なんだぁあ？今度は女かぁ？｣

鬼が自ら出てきた、これは都合が良い

「さっきの男のせいだぁ…あいつのせいでここがばれた…腹が立ったから殺してやる…｣


血鬼術 蔓棘針


棘の付いた蔓が素早く私を囲んで縛ろうとし、ぎりぎりの所で斬る

…この鬼の技、異様に速いな


光の呼吸 肆ノ型 迅雷


「くそっ全部斬りやがったなぁ！！｣


血鬼術 瑠璃溝隠


「？！｣

鬼の手から花のようなものが出て、茎が伸びて私の所まで届く

それは猛烈に甘い匂いがした

これは危ない匂いだ…！近づけない…！！

「…っ」

…いや、近づけないなら距離を取ればいい

地面を思い切り蹴って、高く飛ぶ

「ヒヒッ…逃げるか小娘ぇ！そうはさせん！！｣

一番高いところで深呼吸し、吸った毒を出す

地上からは軽く三十本を超える蔓や茎が、私の方に伸びてきていた

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