弐-15 ページ21
天元side
「あーー!天元様、またふぐ刺しばっかり食べて!!一人で取りすぎ!みんなの分が無くなります!」
「だって美味ぇんだもん。須磨、作ってくれてありがとな」
「ちょっ…もうっ、天元様ったら…!!また作りますからっ」
「コラ須磨!!天元様、これ作ったの私ですからね!」
Aを継子に迎えてから早いものでもう一ヶ月
最近、手合わせをしているとAに危うく一本取られそうになる
技の速度がかなり上がってきている
いや、それだけじゃねえ
体力、筋力、体幹すべてにおいて成長が感じられる…
この一ヶ月でAは想像以上に変わった
子どもなのに…いや子どもだからこそ、その伸びしろは無限大だ
『音柱様、もうついていけません…俺には無理です』
以前に一回とった継子は、ついていけなくて辞めたんだったかな
自分から志願したくせに地味な奴だ
男であるそいつと同じ内容を課しているのに、Aは一日も怠けずに修行をこなしている
夕餉の時は眠そうにしているけれど、それ以外はきつそうな素振りも見せねぇ
朝は誰よりも早く起きて走りに行っている
少し心配だが…その回復力も若さゆえなのか
「ふっ…やっぱり派手だな」
今頃Aは久しぶりの任務か…
Aはお館様のご配慮もあり、しばらく任務は任されなかった
『最近これといって鬼の情報を聞かないし、Aは元十二鬼月を討伐したばかりだからね。だから今は修行に専念してほしいんだ。よろしく頼んだよ、天元』
明日は柱合会議だ
ほかの柱にも継子ができたことは報告するべきなのだろうか?
まぁいざとなった時に…知っててもらった方がいいかもな
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みやびりじゅ(プロフ) - 嬉しいです、ありがとうございます!頑張ります! (2022年11月5日 22時) (レス) id: eaba6d63f6 (このIDを非表示/違反報告)
七星 麗華 (ななぼし れいか) - 面白かったです!!更新楽しみに待っています!!! (2022年11月5日 17時) (レス) @page39 id: 50853c9852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みやびりじゅ | 作成日時:2022年1月21日 21時