夜明けを導く光【鬼滅の刃】 (ページ17)

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弐-11 ページ17

師範の継子になってから、本格的な稽古が始まった

私の今日からの稽古の内容は、

一、起床後に身体をほぐしてから屋敷の周りを走り込み

一、水浴びをして朝食をとった後に素振りを五千回

一、師範と高速移動の訓練、忍の戦い方の訓練

一、昼食後は師範と打ち込み稽古をし、体幹を鍛え、最後に走り込み

一、夕食、お風呂が終わったら柔軟をした後、縁側で深く呼吸を繰り返して肺を強化すると共に光の呼吸に慣れる

これを二ヶ月間続けて基礎体力を上げ、二ヶ月後に師範からの合格が貰えたら実際の打ち合いの稽古が始まる

始めてまだ五日目だけど、既に疲労がすごい…

近頃はあまり鬼の活動もなくて任務は三日に一度くらいしかないから、任務明けの日以外はこれらを全てこなしている

ここまで内容の濃い運動をやり続けるのは初めてだ

桑島さんの修行も大変だったけれど、それの何倍もきつい

「…眠い…挫けるな私、今日も頑張らないと…｣

起床後すぐに軽い柔軟をして体を伸ばし、それから鍛錬着に着替えて足袋と草履を履いて走り込みに行く

朝の走り込みは身体中に酸素を行き渡せることを意識する

筋肉の筋一本一本、指先まで空気をめぐらせて体を強くする

ちなみにこの走り込みは屋敷と近くの山の頂上を往復する

朝から走って登山なんて数年前の私だったら想像すらしないだろうな

走り込みから帰ると屋敷から朝食のいい香りがした

「おはようございます！｣

私が挨拶をすると、三人の奥様方も明るく返してくれる

朝からお綺麗で美しくて…上手く例えられないけれど、とにかく体から光を発しているみたいに目映(まばゆ)い

「おはようAちゃん｣
「おはよう！朝からお疲れ様！｣
「おはようございます〜！今朝はだし巻き玉子がありますよ〜｣

「わぁ…！だし巻き玉子大好きです！｣

私は水浴びをした後に朝食を取り、師範は大体この時間に起きてくる

「くぁ…はよ…｣

師範は柱だから毎晩警備に出なければならないのだけれど、更に任務も一般隊士より多くていつも忙しそうだ

それを見ていると、私もこれくらいの鍛錬はこなせるようになっておかないとなと思う