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side.Kota



光「いつも慧のことばかり。自分のことより慧が優先で、なにもかも慧慧って。


溺愛してるくらいのお前がお前らしいんだよ。」


光はスリッパを履いたまま散らばったガラスの上を歩く。


光「自分も慧も守れないお前に何もできるわけねぇだろ!」


怒鳴りながら慧に近づいて、鏡の大きな破片を持った慧の手首を抑えると、慧を抱きしめた。


光「慧。……俺も大嫌いだった母親と顔が似てた。昔はすごく嫌だったよ。


ものすごく憎いと思ってる顔が鏡を見たら自分も同じ顔なんだから。


いつか大嫌いな親と同じような大人になるかもしれない。もうなってるかもしれない。同じ過ちを犯すかもしれない。


それでもね、


どれだけ親を嫌っていても、どれだけ傷つけられたとしても


慧の母親はたった一人。変えることは出来ない。」


俺も高木も固まったまま光を見た。


光「難しいかもしれないけど受け入れないといけないんだ。すぐにじゃなくていい。ゆっくりでいいから。


お願い……俺たちが大切に思う可愛い可愛い慧の顔をこれ以上傷つけないで。」


慧はぴたりと動かなくなった。


ゆっくり持っていたガラスが床に落ちて、カランと音を鳴らした。


光はそのまま慧を抱きしめる。


光「よく頑張ったよ。慧。


ごめんね。もう戻れないなんて言ってごめんね。気持ちを踏み弄ってごめん。


もういいよ。強がらなくて。甘えていいよ。誰も慧のこと離さないから。


みんな慧のそばにいる。俺らがそばにいる。」


静かに涙を流していた慧は、次第に声を出して泣いた。


時に『たすけて』と言いながら泣いていた。




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華代(プロフ) - はじめまして。 一気読みでしたが、素晴らしい作品で、感動しました。 また初めから読んでみたいと思います。本当にお疲れ様でした! (2021年2月4日 18時) (レス) id: d952e3b0da (このIDを非表示/違反報告)
まる - 今までお疲れ様でした!俺らシリーズ含め猫チャロさんの作品が大好きです。占ツクから離れた時期もこの作品だけは思い出しては読み返していました。完結まで書いて頂き感謝しかありません。この作品に出会えたことを幸せに思います。 (2020年8月6日 4時) (レス) id: 9463c2f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
You(プロフ) - チャロちゃん居なくなってごめん。影でずっと見てたよ。今までおつかれ様でした!悠樹 (2020年2月14日 11時) (レス) id: 6822cd0dae (このIDを非表示/違反報告)
光音 - こんばんは。今お話読ませてもらいました。猫チャロさんのお話、大好きです。伊野尾さんのキャラ設定、私の中のどストライクでした。これからもまだ読んだことのない猫チャロさんの子供、読ませてもらいます。ありがとうございました。 (2020年1月27日 20時) (レス) id: df7638da7e (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - 今までありがとうございました。そして、お疲れ様でした。寂しいですが、猫チャロさんの子供たちを大事に大事に読み返そうと思います。このアカウントを作って活動を始めたのは、猫チャロさんのお話を読んで感動したのがきっかけでした。人生を変えてくれてありがとう。 (2019年11月15日 1時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫チャロ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年10月6日 18時

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