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side,Kota。



まだ大きな音をたて、燃え広がる炎。


俺の頭に逃げるなんて言葉はなかった。


ポロッと流れる涙。


それはこの炎に対してか、それとも自分の弱さに対してか


人間の儚さに対してか。


痛む足を必死に立たせ、歩き始める。


「坊や!」


今来た消防士さんの声なんて、聞こえないふりをして。


確実に前に進んでく足は、どんどん広がる炎に向かう。


「やめなさい!死にたいのか!」


消防士さんが俺の体を掴んで炎から離した。


宏太「父さんが!母さんが!…この中に…


だから、俺、……助けに行かないと。


熱いって言ってるの!…助けてって言ってるから!」


無理矢理俺をだっこして、炎から離す消防士の腕を必死に剥がそうとして暴れる。


行かないと。その言葉しか頭にない。


それでも俺の体は簡単に持ち上げられて、どんどん遠くなっていく。


最後に見たレストランは、跡形もなくなり


大きな炎に包まれていた。


薄れていく意識の中で、知らない人が俺に言う。


「熱いよ…助けて……」


その人の顔は見えないまま、手だけ俺に向けられていた。





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華代(プロフ) - はじめまして。 一気読みでしたが、素晴らしい作品で、感動しました。 また初めから読んでみたいと思います。本当にお疲れ様でした! (2021年2月4日 18時) (レス) id: d952e3b0da (このIDを非表示/違反報告)
まる - 今までお疲れ様でした!俺らシリーズ含め猫チャロさんの作品が大好きです。占ツクから離れた時期もこの作品だけは思い出しては読み返していました。完結まで書いて頂き感謝しかありません。この作品に出会えたことを幸せに思います。 (2020年8月6日 4時) (レス) id: 9463c2f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
You(プロフ) - チャロちゃん居なくなってごめん。影でずっと見てたよ。今までおつかれ様でした!悠樹 (2020年2月14日 11時) (レス) id: 6822cd0dae (このIDを非表示/違反報告)
光音 - こんばんは。今お話読ませてもらいました。猫チャロさんのお話、大好きです。伊野尾さんのキャラ設定、私の中のどストライクでした。これからもまだ読んだことのない猫チャロさんの子供、読ませてもらいます。ありがとうございました。 (2020年1月27日 20時) (レス) id: df7638da7e (このIDを非表示/違反報告)
青空と虹(プロフ) - 今までありがとうございました。そして、お疲れ様でした。寂しいですが、猫チャロさんの子供たちを大事に大事に読み返そうと思います。このアカウントを作って活動を始めたのは、猫チャロさんのお話を読んで感動したのがきっかけでした。人生を変えてくれてありがとう。 (2019年11月15日 1時) (レス) id: 4cc456b6d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:猫チャロ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年10月6日 18時

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