浦島坂田船の塩なお世話係は超絶鈍感でした (ページ19)

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じゅうはちページ19

side…skt

俺はいま不機嫌です

今日はオフもおわって仕事の日

いつもなら無表情のAも表情がやわらかい…というより、なーんか上機嫌というか浮かれてるというか…

坂「(ﾊｯこないだA、オフの日にあの虫の好かんやつと遊びにいくっていっとったな…。まさかなんかあったんとちゃうやろな…!?)」

『坂田さーんなに百面相してるんですか？次、坂田さんの録音ですよ？』

んっAの喋り方が堅くない…嬉しい！ってそうやなくて…

坂「なあA、昨日ってなんかあった？」

『え゛っ…昨日…ですか？』

わかりやすく動揺するA

前までは無表情に徹してたから演技力は高いのかと思ったらそうでもないらしい

坂「昨日…あの男とでかけとったんやろ？」

浦「え、なになに、Aに男？」

志「だーれやそいつ。志麻おにーさんに教えてみ？」

セ「センラも気になりますねー」

いつの間にかギャラリーが増えとるけど気にせんとく

『えっいや…別に…その』

セ「まさか…彼氏ですか？笑」

『え゛っ……………………………いや…………』

一応否定の言葉は口にするもののその次が続かないAの様子に、俺らの周りの温度が一気にさがる

セ「え……まさか、ほんまに？」

浦「いやいやんなわけねーよな？だってあのAだぜ？」

坂「でもあの男の前だとA、やけににこにこしとったよな…」

志「え…なに…ほんとなん？Aちゃん」

『えっいや…別に…違うっていったら…嘘になりますけど(ﾎﾞｿﾎﾞｿ)』

俺らの態度に違和感を感じたのか、最後が小声になるA

だけど俺らは聞き逃さなかった

うしさせ「「「「………………………………」」」」

『ちょっ、何で黙るんですか！別に良いじゃないですか私だって彼氏くらいいたって…そんな変ですか？私に彼氏って……』

え、、、まじだったん？

なんてショックを感じている自分に驚く

坂「……いや、なんかAって好きな人とかいなさそーだなーって思っとったから。なんか興味なさそーやん？笑」

セ「……そーそー。なんかこの世の全てどうでもいい、みたいな？笑」

『そんなことないですよ！』

浦島「wwww」

俺らはなんとかいつも通りに振る舞う

けど…俺含めみんなちょっと機嫌が悪くなったのは雰囲気で感じとれた

坂「(って、俺らA好きすぎん？過保護すぎww)」

なんて自嘲する

別にAが好きなんて、今更気づいたわけでもないのに