陶器人形とクイズと彼ら

捕獲令発布　kwkm＆wtnb side ページ10

kwkm side

レポートも一通り終わり、固まった姿勢をほぐすように伸びをしたとき、携帯のバイブレーションが机を揺らす。

この時間帯の図書室は比較的レポートやる生徒が多く、それぞれの机でパソコンとにらめっこを続ける状態だった。

ほかの生徒に迷惑かけるのも失礼と思い、受信したメッセージに軽く目を通しながら帰りの身支度を進めた。

しかし、その手は止まってしまった。

「は…？東大にいる…？」

QKのグループに送られた一文に俺は唖然とした。

あの日からQKの誰もが探し続けていた人物が同じ校舎にいるかもしれない。

驚きのあまり俺はその場で時が止まったかのように動けなくなってしまった。




ko-chan side

「Aさんが東大生…？！」

クイズ研究会の片づけをしているときにさぼりながら携帯をいじっていた時、グループlineに送られてきた一文に飛びのいてしまった。

そこを鶴崎さんに見られていた。

鶴「おいおいリアクション王さんｗ何をそんなに驚いてるんだよｗｗ」

「あ、いやそれは…あのですね、Aさん、東大生みたいなんです…！」

鶴「えっ…！？それってあのAさんか！？」

やっぱりこの人もそうだ。

あんなすごい子忘れるはずないよな。

自分と同じくらいの興奮に少し笑ってしまったが、それよりもその子が同じ場所にいることのほうが重要だ。

鶴崎さんと目が合い、お互いに考えていることが同じだと感じた。

「「この子、クイズ研、QKに入れよう」」


その数秒後に、伊沢さんからA捕獲令がQK東大生メンバーに出された。

見つけた。見つかった。貴女side→←この子、探しています。izw　side

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