陶器人形とクイズと彼ら

この子、探してます。ymmt side ページ8

新入生たちは新たな出発を胸に、一歩づつ校内への道を踏みしめている。

門をくぐればたくさんの先輩が新たなる出会いを求め、サークルや研究会のチラシを配り続けている。

もちろん僕も例外ではなく、所属するサークルのためにも、後輩を一人でも多く呼び込みたい。

クイズが得意な子、好きな子。はたまた初心者でも、誰でも大歓迎だ。
　
　しかし、僕には一人どうしても出会ってみたい、この子しかいないと思えるような子がいた。

あの時、QKのメンバーがテレビにくぎ付けになっていた理由でもある、あの人物だ。

学年から考えるに今年大学１年生になる。どこの大学に入学したのか気になっていたため、Twitterの更新をいつも見ていたが、どこの大学かは告げず、無事合格したことだけをツイートし、それ以降全く更新されることがなくなった。

気になっていたのは僕だけじゃないらしく、須貝さんやこうちゃん、川上さんまでもがTwitterの更新について残念がっていた。
　
　そんなことを考え上の空だった時

「あの、クイズ…やりたいんですけど。」

１人の男子生徒が声をかけてきた。

「あ、君ってもしかして…。」

一目で分かった。かなり印象的だったから忘れるはずはない。

あの時、最終問題ですべてを投げ振った子だ。

この子、早稲田に来たんだ。

「えっと、君って永田くん…だよね？」

あんな最後があったのにまだクイズを好きでいてやろうと思っている彼に僕は少し尊敬をして、QKのメンバーと似たようなところがあるのかな？と思った。

　「永田君、少しいいかな？」

無事新入生の歓迎会も兼ねたクイズ大会が終わり、片づけが始まった時、僕はかねてからの疑問を彼に投げつけた。

「AAさん、今どこの大学に行ってるの？」

一瞬彼は顔が怯えたようにも見えたが、少し歯切れが悪そうにつぶやいた。

永「やっぱり気になりますよね…Aは…東大に行きましたよ。」


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QKメンバーとの絡みがなかなか出てこずすみません！あともうちょいで出てくるはずです！

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