呼んで。 貴女 side ページ25
机の上には綺麗に盛り付けられたたくさんの料理が運ばれてきた。
あ…エビフライある…取りたい…
伊「Aさんさ、Aちゃんって呼んでもいい？」
『え？』
エビフライへと伸ばした手が止まる。
急に名前で呼ばれ、加えて慣れないちゃん付けに動揺する。
でも確かにいつまでも硬いままだとよくないもんな。多分。
『どう呼んでいただいてもかまいませんよ。』
伊「そう？じゃあAって呼ぶね」
ちゃん付けはどこ行った。
思わずツッコミそうになったが、きっとこの人なりの距離の縮め方なんだろうなと思った。
山「僕もAちゃんって呼んでいい？」
こ「ぼ、僕も呼んでいい？」
『もちろんですよ。山本さん、渡辺さん。』
こ「あ、僕のことはこうちゃんでいいよ！」
『い、いえ、先輩ですので…こうちゃんさんでもいいですか？』
ふ「ちゃんにさんってｗｗｗ」
先輩相手にちゃんはハードルが高いです。
山本さんは嬉しいのかわからないけど、ずっとAちゃん！と呼びかけてくれる。
須「俺のことはお兄ちゃんって呼んでくれていいんだぞ！」
『わかりました、須貝さん。善処しますね。』
河「これはまだ先が長いな。」
うなだれる須貝さんに皆さんが笑った。
お兄ちゃんもハードル高くないですか？
川「はい、これ欲しかったんでしょ。」
川上さんがエビフライが3尾のった小皿を差し出した。
正直この人のことはまだ少し怖い。
なんか全部見透かされてる気がして。
現に今もエビフライが差し出されたわけだし。
『ありがとうございます。』
川「ん。」
川上さんって似てるんだよな、多分だけど自分と。
どこまで自分が隠し通せるかはこの人次第かな。
今はまだ、この人たちのことを完全には信じ切れていないのかもしれない。
こうして卑怯な手を使ってしまうことを許してください。
いつか皆さんと対等に話せる日まで。
心の中を隠すように微笑んでみる。
今日の口角はどうも上がりにくかった。
一緒に帰ろうか。 wtnb side→←シンデレラの貴女に。 sgi side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 270人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おいら。(プロフ) - あかねさん» ありがとうございます!実は自分も結末は探り探りでして...!ぜひこれからも楽しんで頂けるとありがたいです!ご愛顧のほどよろしくお願いします!! (2019年8月28日 17時) (
レス) id: bd7a0fa47b (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - どうなっていくか気になります。、河村推しとしては最高でした！儚い感じも含めて河村さんなんですよね (2019年8月28日 10時) (レス) id: bdb71ec1a3 (このIDを非表示/違反報告)
おいら。(プロフ) - 晴夜さん» ありがとうございます！Pコンビの友情にはいつも感動しております…!自分の作品でそれが伝えられるよう精進敷いてまいります!更新ペースも落とさないよう頑張りますので、これからもご愛顧のほど、よろしくお願いします! (2019年8月26日 22時) (レス) id: c936dc85f7 (このIDを非表示/違反報告)
晴夜 - 初コメ失礼します！此方河村さん推しなもので…！ｐコンビの愛を感じますね…はい！これからも楽しみにしてるので自分のペースでがんばって下さいね！応援してます (2019年8月26日 21時) (レス) id: 58376c201f (このIDを非表示/違反報告)
おいら。(プロフ) - grayさん» ありがとうございます!!!これからもご愛顧のほどよろしくお願いします! (2019年8月26日 17時) (レス) id: bd7a0fa47b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おいら。 | 作成日時：2019年8月19日 10時
