陶器人形とクイズと彼ら

初めまして。　izw side ページ18

ふくらさんが迎えに行ったが、なかなか中に入ってこない。
　山本や河村さん、ギリギリ間に合った須貝さんはクイズの準備をしている。

『初めまして、AAです。ご招待いただきありがとうございます。どうぞ、よろしくお願いします。』

「お、いらっしゃい。こちらこそよろしくね！」

スッキリとした印象を持ったその子は、テレビで見たときよりも中性的な見た目になっていた。
しかし、女性らしさを惹きたてる微笑みは、どこかあどけない少女のようだった。

この子は女の子だったのか。

「さぁさ、上がって！男ばっかでちょっとむさ苦しいかもだけど！」

スリッパを出し、彼女を上がらせた。
ふくらさんは何か気になるのか、彼女のことをよく観察していた。

「野郎どもー！Aさんが到着したぞ！！」

勢いよく扉を開けて部屋に入る。
続くように彼女は『失礼します。』とお辞儀をして部屋に入った。
礼儀の正しい子だ。きっといい育ちの子なんだろう。

須「お！昨日ぶりだね！来てくれてよかったよ！」

山「わぁぁ…生で見てもとっても素敵な子ですね…！」

河「ふっ…やはり僕の目に狂いはなかったか。」

ふ「こらこら、自己紹介しないで何言ってるの！失礼でしょ！」

相変わらずのママ感を出すふくらさんに、「はーい」と返事をした4人を部屋の端に追いやり、彼女をソファに座らせた。

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