第175夜 半殺しにしてでも ページ28
全ては決まっていたことだと思い知った。
僕がレジスタンスをソロモンと立ち上げて、リーダーになって。そのあとソロモンにその座が代わって。
隊員達に出会って、ライに出会って。
そして死んでいくことさえ決定事項だったのだ。
それを�牘震伸瓩箸いΔ蕕靴ぁ帖�
シバとウーゴ、アルバに黒い触手がのびて触れている。
そこから第3の目を通じて、運命という鎖で繋がれている事実を僕ら魔道士は突きつけられていた。
そんな中…、
「とりゃ!! おりゃ!!」
ペチン、ペチンと伸びてきた触手をはたき落とす者がここに…。
「僕はこんな未来のためにレジスタンスを結成したわけじゃない」
僕が自 殺を謀ったとき助けてくれたのも全てこの未来を迎えるための駒揃えってこと?
駒が欠けたらいつかは進めなくなるから。
この結末を迎えられなくなるから。
そして今まではたき落としていた触手は、僕に触れることを諦めたかのように手を引く。
「前は白い神様だったのに…」
ダビデのせいで黒き神になってしまった。
目の前のあれは、もう僕を救ってくれた優しい神様ではないのだ。
だから触れて欲しくなくて、はたき落としてたのだけれど…。
ピタッと、後ろから回り込んだそれに不意打ちを食らう。
「最悪…」
それが頬に触れたと思ったら。
ギュ…っと後ろから絡め取られる。
それがダビデに背後から抱きつかれてるように感じて…。
「離せ!! なんなのこれっ。力強い…っ!!」
両手を使って全力で引き剥がそうとしてもビクともしないそれ。
本当、いい加減にして!! こんなことやってる間にソロモンの方が凄いことになってるから!!
神様になる的なこと言い始めたから!
身を捻ったりともがき続けた甲斐あって何とか触手から抜け出せた僕。
「みんな、今日まで俺に付いてきてくれた…」
青色の髪をなびかせるソロモン。
そんな彼の握るダビデの神杖に向かって僕のを投げつける。
衝撃によって手を離すことを願ったがそれは叶わず。だが、ソロモンに至近距離まで詰めることは叶った。
「今やるべきことはこんな事じゃないはずだよソロモン!!」
ガキンッと神杖同士がぶつかり合う。
「今、本当にしなければいけないのは皆の心を癒すこと。そうでしょ!?」
「…」
「何で君たちは止めないの!? 何で協力しようとするの!! 何故行動に移さない!!」
ガリガリガリッと神杖が擦れ合う音がこの空間に響き渡る。
「半殺しにしてでも君を止める!!」
第176夜 紡ぐ声は別れの言葉→←第174夜 得るもの、失うもの
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 386人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
千年彗星(プロフ) - 夢雪さん» 読んでいただきありがとうございます! そして泣いてくださるなんて…! アルマトラン編を好きと言ってもらえて嬉しいです、ありがとうございます! (2018年3月25日 20時) (
レス) id: c15a2aa7e8 (このIDを非表示/違反報告)
夢雪 - 悲しすぎるです!(´；ω；｀)ｳｯ…すごく泣きました。無意識に気づいたら泣いてました。アルマトラン編私好きです。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: a2e26e90a4 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - ティナさん» だいぶ落ち着いてきました(*^^*) 声をかけてくださり感謝感謝です!! それに加え何回も見てくださってるとは…!! ゴールデンウィークあたりにはできると思うのでそれまで待っていてくださると嬉しいです(*^^*) (2017年4月28日 12時) (レス) id: 5483d583eb (このIDを非表示/違反報告)
ティナ(プロフ) - お久しぶりです！ 落ち着いてきましたか？ 何回も繰り返し見てます！ 更新楽しみにしてます！ (2017年4月27日 21時) (レス) id: c9a6aed029 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - マロンクリームさん» コメントありがとうございます!! だんだん落ち着いてきたので更新もそろそろできると思います! これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年4月23日 0時) (レス) id: 5483d583eb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：千年彗星 | 作成日時：2016年6月25日 22時
