第168夜 温もり ページ21
それはとても優しい優しい、温もり…。
「兄さん! 力を温存しておかないとダメだ!」
たまたま、通りかかった場で。セッタとイスナーンのやり取りを目にした。
本当の兄弟じゃないのにとても仲良くて。
兄さん、なんて呼んでるセッタの方がしっかりしてたりするそんな2人。
「あの時、僕が死ぬ�牘震伸瓩鬚�つがえしてくれたのは、ソロモンやAだけじゃなかったよ」
「……セッタ…」
大好きな人の為に戦いに行くイスナーン。
本拠地で待機するセッタ。
「今度は僕が引き受ける」
神杖をぎゅっと持ち直したその顔は。
稀にみる、イスナーンそっくりで…。
血は繋がってなくても兄弟なんだね。
本当、いい兄と弟だよ。
「それから…、Aも頑張ってね!」
「え!?」
急に話振られてびっくりだよ!!
まさかこの流れに僕も介入する事になるとは。
「A姉、頑張れ!! 」
「ライ!?」
そんな彼の後ろから、ひょっこり姿を見せたライ。
こんなところに居たのね。
ずっと探していたよ。
「俺もセッタ兄とここを守るからさ!! イスナーン兄とA姉は安心して!!」
「お前ら…」
「兄さん。兄さんはそのままで十分クールだよ」
「A姉の方がカッコイイんだから!! A姉はそのままで十分カッコイイよ!!」
そんなたわいない何時もの会話が。
「「照れるだろ〜!!」」
こんなにも僕等2人に勇気を与えてくれる…。
「ライ」
「ん?どうしたのA姉」
僕の背を追い抜かし、立派になった君の頬へと手を伸ばす。
そして触れたそこから伝わるのは。
他ならぬ、世界で一つだけのライの温もり。
「ほんとに。大きくなったね…。髪も伸びたし、背も高くなった。目元なんてキリッとしちゃってさ〜」
できれば。
空白の7年だった君の成長をこの目で見たかったなぁ〜。
すると、真似をするかのように僕の頬に手を添えるライ。身長差から少し前屈みになるライの顔は、何時もと変わらぬ笑顔で…。
「A姉は変わらないね」
「そう?」
「うん。でも、このままでいて? この温もりも笑顔も優しさもさ…。それだけで俺は生きていけるから」
そしてそっと…。
彼の温もりが放れていく…。
「兄さんもAも気をつけて。特に君は」
「え、僕!?」
「皆と離れた後衛は前衛よりも守備が手薄だと思われ攻撃されやすい。一番危険なゾーンだ」
「心配してくれてありがとう!!」
一寸先が闇でも戦おう。
また、この温もりに触れるために…。
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千年彗星(プロフ) - 夢雪さん» 読んでいただきありがとうございます! そして泣いてくださるなんて…! アルマトラン編を好きと言ってもらえて嬉しいです、ありがとうございます! (2018年3月25日 20時) (
レス) id: c15a2aa7e8 (このIDを非表示/違反報告)
夢雪 - 悲しすぎるです!(´；ω；｀)ｳｯ…すごく泣きました。無意識に気づいたら泣いてました。アルマトラン編私好きです。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: a2e26e90a4 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - ティナさん» だいぶ落ち着いてきました(*^^*) 声をかけてくださり感謝感謝です!! それに加え何回も見てくださってるとは…!! ゴールデンウィークあたりにはできると思うのでそれまで待っていてくださると嬉しいです(*^^*) (2017年4月28日 12時) (レス) id: 5483d583eb (このIDを非表示/違反報告)
ティナ(プロフ) - お久しぶりです！ 落ち着いてきましたか？ 何回も繰り返し見てます！ 更新楽しみにしてます！ (2017年4月27日 21時) (レス) id: c9a6aed029 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - マロンクリームさん» コメントありがとうございます!! だんだん落ち着いてきたので更新もそろそろできると思います! これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年4月23日 0時) (レス) id: 5483d583eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2016年6月25日 22時
