第141夜 手を伸ばしたその先に ページ43
命は一つだけ。だからとても大切なんだ。
その命をどう使おうかはその人の勝手だけれども。
基地を見回っている途中、遊んでたライが帰ってきた。
「A姉!A姉!」
「あ。ライ。どうした〜」
「新しい魔法を覚えたんだ!見て!!」
「おおー!水魔法か!誰に教えてもらった?」
「んーとー。ウーゴ!!」
「そっかぁ〜。よかったね!!」
「うん!!これでA姉を守れるね!」
この身体にしては凄い威力の魔法を目の前にして、正直びっくりしている。
これはあれですな。僕の後を継ぐ最高守護神はライに決定だな!!こんなイケメンな守護神が守ってくれるとか…!
「鼻血でるわ!」
あ、つい声に…。
お願いライ、そんな目で見ないで!!
魔法を使えたライを抱き上げ見回り再開。
そして気づけば僕の両腕にはライの友達が…。
「A姉が重そう!皆おりて」
「「やだ」」
そして首にぎゅーっとしがみついてくる。
て…天使!!天使が僕の腕の中に…!!
本当は腕に限界きてて辛いけど、君達の為なら腕がもげてもいいよ!!
「俺、守護神みたいなかっこいい大人になりたい!!」
「守護神は強いし、優しいし、それにすっごくかっこいい!!」
か…かっこいいって!!
めちゃくちゃ嬉しいんですけどーー!!
ずっと言われたかった…。かっこいいって!!
「A姉と七魔導士団の後は僕達が継ぐからね!! 」
「だから俺達に魔法おしえて〜!」
擦り寄ってくる天使たち。
あぁ、神様。これまで特に感謝したこと無かったし、グヌードで力を使わず神様に失礼な態度しかとらなかった僕ですが…。
「今まで申し訳ありませんでしたーー!!」
こんな可愛い天使たちを僕のもとへ与えてくださってありがとうございますーー!!
「戦いにでても神様がいるから大丈夫だよ!」
脳内で叫んでいると、そんな事を言い出す。
う〜ん。まだグヌードの影響が抜け切ってないのか?
「じゃあ皆は!!目に見える戦友と、目に見えない神!!どっちに命をたくす!!」
なんて問うと全力で悩み始める彼等。
すると僕自身の意見を求められたから…、
「僕かい?僕は…目に見える戦友にこの命をたくすよ!!」
なんて、思ったままを言ったまでなんだけど。
「「「かっこいい〜!!」」」
そして腕の中から抜け出し、僕の言ったことを真似しだす。
やめろ!!恥ずかしい!!子供はすぐ真似するから今後気をつけよう…。
命の使い道はそれぞれだけど。
どうか、忘れないで。
手を伸ばしたその先に、神様よりも素晴らしい仲間がいることを…。
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千年彗星(プロフ) - 青鷺さん» コメントありがとうございます!! 小説共々、頑張っていくので今後ともよろしくお願いします(*^^*) (2016年6月28日 6時) (レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - マリーネさん» コメント感謝です(*^^*) 読者さまが楽しんでいただけたら幸いです! 今後ともよろしくお願いします!! (2016年6月28日 6時) (レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
青鷺(プロフ) - 千年彗星さん» 小説もだけど、受験頑張ってください!!!勉強?なにそれおいしいの? (2016年6月28日 6時) (レス) id: cb35208076 (このIDを非表示/違反報告)
マリーネ(プロフ) - むっか〜。シンドバッドむっか〜。 (2016年6月28日 4時) (レス) id: 252b10e98a (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - きゅーちゃんさん» 好きと言っていただきありがとうございます!! 今後ともこの小説をよろしくお願いします(*^^*) (2016年5月2日 17時) (レス) id: 113143dc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千年彗星 | 作成日時:2015年8月1日 13時