第129夜 魔導士狩り ページ31
ソロモンと別れて基地へ向かう途中。ふと、男装したら僕はモテるのだろうか…。などという考えが浮かんだ。
「だから男装してるんだね、A姉」
「思ったよりウケがいいんだよ」
キャーキャーと黄色い声が上がる中心に僕は居た。正体明かしても止まない声、しかもさっき告白されたぞ。
「ほら!!君達はやるべき事が他にあるだろう!!」
「怒る姿も素敵ですわ!!」
「何をするにしても爽やかでかっこいいです」
何やってもダメだな。時間が経つのを待つしかない。
「今後必要最低限、男装はしないことにしよ」
時は流れ、昼時。
「軽々しくやるもんじゃないね、あれは」
さっきの出来事を皆に話すと、男子から白い目を向けられた。
「君は男でもやっていけるんじゃないのかい?」
「お前はいいよな〜。男装したらイケメンで、しかもモテるじゃねーか」
はは〜ん。さてはこの僕が羨ましいんだな。でも、モテるってのも辛いんだからな!!
「ウーゴを見てみろよ!!彼女すら居ないんだぜ」
そう、彼は昔から彼女が居ない。でも、引きこもってて、魔法オタクなんだから仕方ないって。
「ウーゴは一生彼女できないね!!」
「そっそんなこと…」
「一生」
「うぅ…」
「一生」
「うわ〜!!ソロモン!!Aがいじめてくるよ!!」
ウーゴをいじめるのって凄い楽しい。そんなこと思いながら果物を口に入れる。
「こら、ウーゴをいじめるな!!」
そして必ずソロモンに叱られる。ソロモンの言うこと聞かないと、あとあと面倒。
お説教はやけに長いし、当分マークされてウーゴをいじめることができなくなる。
「はいはい、ごめんなさい」
ここは素直に謝っておくのが1番いい。
賑やかな食事を終えるという頃、ドタバタと忙しない足音と共に扉が開かれる。
「あれ、ライ。今帰ったの?」
「そんなこと言ってる場合じゃないよ!!A姉、やっぱり知らなかったんだね」
息を切らしながらそう紡ぐ彼の口。
「何があったの?」
「�猖眛鎧亮蹐雖瓩世�!!」
その言葉には聞き覚えがあった。
魔道士狩りとは、本の中の世界の話で。魔道士が次々と襲われるという残酷な物語。
けれど、作者は執筆中に病に倒れこの世を去ってしまった。そしてそれは完結しないまま世に出回っているのだ。
知る者は少なく、この場で知る者は僕とソロモン、ウーゴくらいだろう。
「初めの獲物として七魔導士団の1人が襲われた!!」
それは負の連鎖の始まり。これは本命を倒すまでのただの余興にすぎない。
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千年彗星(プロフ) - 青鷺さん» コメントありがとうございます!! 小説共々、頑張っていくので今後ともよろしくお願いします(*^^*) (2016年6月28日 6時) (
レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - マリーネさん» コメント感謝です(*^^*) 読者さまが楽しんでいただけたら幸いです! 今後ともよろしくお願いします!! (2016年6月28日 6時) (レス) id: 45d0ac0ce9 (このIDを非表示/違反報告)
青鷺(プロフ) - 千年彗星さん» 小説もだけど、受験頑張ってください！！！勉強？なにそれおいしいの？ (2016年6月28日 6時) (レス) id: cb35208076 (このIDを非表示/違反報告)
マリーネ(プロフ) - むっか〜。シンドバッドむっか〜。 (2016年6月28日 4時) (レス) id: 252b10e98a (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星(プロフ) - きゅーちゃんさん» 好きと言っていただきありがとうございます!! 今後ともこの小説をよろしくお願いします(*^^*) (2016年5月2日 17時) (レス) id: 113143dc1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2015年8月1日 13時
