第96夜 諦めない限り ページ47
あれからユナンに魔装の無駄削減について説明をうけた。
「あのお説教を説明と思える主は凄いです」
「ねぇ。それって褒めてる?褒めてるの!?」
どうやら僕の魔装には無駄な所があるらしく、それさえ無くせば今よりも戦いが有利になるみたいで…。
けどさ…。実際無駄って言われても何処が無駄になってるのかも分からないし…。
ユナンも、
『ふふふふ』
とか笑って誤魔化すし…。
「もー知らない!!寝まーす!!」
「あっこれはふて寝ですよ、クロ」
「ニャー」
自分でも分かってるんだ。
他の王候補に比べると僕の力は劣っているという事実を。
でも、�猖眛算里世�らしょうがない�瓩辰童世錣譴燭�なくて。
そんな諦め言葉はいらないし、同情なんていらない。
金属器を持った時のスタート地点は皆同じ。
そこからの頑張り次第なんだ。
「…」
ん？何かさっきよりベッドが狭くなった気が。
気の所為かな…。
「んー」
ゴロン。ベチッ。
寝返りを打った時に手に当たる感触。
薄っすら目を開けると、
「何でここに居るの、ユナン」
お馴染みの彼が居ました。
そして思い出す記憶。
うん。そうだった。部屋一つしか取ってなかったわ。
むくりと起き上がってユナンの顔を見る。
…。
何この柔肌。乙女、乙女なのか!?
髪の色も綺麗だし…。
同じ金色でも僕のと何か違うんだよね〜。
「この年齢詐欺師め」
そう言って二度寝へと僕は陥っていった。
またまだ朝日が昇るには早い頃。
シンドリアの浜辺に仁王立ちをする影が一つ…。
「主?大丈夫ですか?」
「…、何が」
「あの、何って」
「…」
「瞳孔ガン開きじゃないですか!!」
だって眠いんだもん。
我慢してるんだから。
ユナンに言われた通り無駄を無くそうと、朝早く練習をしようと思ったらこのザマだ。
「主は金属器で弱くても魔法なら強い。それでいいじゃないですか」
確かに僕は魔道士。
魔法なら得意だし、技だって沢山磨いてきた。
だけどねシトラー。
こんな僕を選んでくれたユナンに後悔して欲しくないんだ。
だから強くなって、他の王候補の足元には及ぶくらいには強くなりたいんだ。
「ユナンには笑ってて欲しいから」
頑張りは決して無駄にはならない。
己の目に見えないだけで、確実に進歩している。
そしてその頑張りは…、
「早起き苦手なのに頑張っちゃって」
諦めない限りきっと誰かが見てくれてるから。
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千年彗星 - 花臨さん» コメントありがとうございます(*^^*)進○の巨人にもそんなシーンがあるんでしょうか？よく知らないので時間の合間に読んでみようかと思います(*^^*) (2015年10月5日 0時) (
レス) id: c561c3ef2a (このIDを非表示/違反報告)
花臨 - 凄く面白いです！更新を毎日楽しみにしてます！ 89話「人間です」……進●の巨人ですかね(笑) (2015年10月4日 13時) (レス) id: 932ef91d5e (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星 - 紅鈴さん» コメントありがとうございます！更新率遅くてごめんなさい！！そう言ってもらえるととても嬉しいです(*^^*)頑張ります！！ (2015年7月24日 21時) (レス) id: 81bd355fba (このIDを非表示/違反報告)
紅鈴(プロフ) - 千年彗星さん» いつも更新するのを待ってます！頑張って下さい！！v(*⌒0⌒)v頑張って♪ (2015年7月23日 21時) (レス) id: da4cbf1016 (このIDを非表示/違反報告)
千年彗星 - まめもちさん» コメントありがとうございます！なかなか更新できませんが精一杯尽くします！ (2015年7月19日 17時) (レス) id: 3062e15b98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2015年2月3日 23時
