第33夜 出発 ページ33
相変わらずここは、
朝なのか昼なのか、はたまた夜なのか全く分からない…。
はっきり言って、僕はある一定の場所に長居することはしないように心掛けている。
特にマグノシュタットの件以降。
きっと、彼奴らも僕に目を付けてるはずだから。もしかしたら、勘のいい奴なら僕の正体に薄々気づきはじめているはずだ。
「ユナン。また、旅にでるわ」
気持ち良さそうに寝ているユナンに声をかける。
一日?
否、約半日もお世話になってないここを後にすることした僕。
「じゃあ、行ってきます!」
返ってこない返事に少しだけ寂しさを感じる。
まぁ。
これが僕なりの別れ方だからね!
仕方ないよ!
あ〜こんな別れ方してるからいつの間にか
神出鬼没とかって呼ばれるようになったのかな〜。
なるほど、なるほど。
うんうん。
さて。行くか!!
ガチャ…。
無機質なドアの開く音は何もない静かな空間に大きく響いた。
目の前は真っ暗闇。
さぁ〜てと。
ここを登るのか…。
まじか。
「主!また旅に出るんですね!!」
「うおおお!突然話しかけないでよ!おかげで寿命が縮んだわ!」
シトラーって本当突然だわ〜。
心臓に悪いわ。
「私の楽しみでもあるんです!主と旅をするは!!ジンの皆に自慢できますね!」
「じっ自慢!?」
おいおいおい。
ちょっと待とうかね。
一体なにを自慢するっていうのかな?ん?
「はい!自慢です!」
あ〜。
きっと今すっごい目を輝かせているんだろうなぁ〜。
そういうところが可愛いんだよね、シトラーは。
「ということで、速くここを登っちゃいましょう!!」
「そっそうだね。うん…」
シトラーの自慢っていう言葉に少し…。
否、
だいぶ疑問を抱きながらも僕達二人はここ、
大峡谷を後にした…。
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千年彗星(プロフ) - 明日香の部屋さん» コメントの方ありがとうございます。私のなかで誰落ちかは決まっていますが、それは作中にて明らかにしていきたいと思っています。ので、今のところは秘密ということにしております! それも含めて楽しんでいただけると幸いです! (2018年6月24日 15時) (レス) id: ca20c9b892 (このIDを非表示/違反報告)
明日香の部屋 - 質問です!これってユナン落ちですか? (2018年6月23日 22時) (レス) id: 2712192e09 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - 練紅夜さん» コメントありがとうございます!!これからも頑張ります!!! (2015年3月28日 7時) (レス) id: 009baac5cd (このIDを非表示/違反報告)
練紅夜 - スッゲーーーおもしろいです!!これからも頑張って下さい!応援しています。 (2015年3月28日 0時) (レス) id: ae8005f413 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - メイアさん» ありがとうございます!! (2015年1月22日 0時) (レス) id: cae631ef11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千年彗星 | 作成日時:2014年11月18日 23時