第26夜 同じ境遇 ページ26
瞳を開けると、
目の前を一匹の白ルフが通り過ぎた。
「あ…。ルフだ」
ひらりひらりと、
縛られるということを知らない白ルフは、
闇世の世界へと消えていった。
「やぁ。起きたんだね…」
「おはよう」
「ふふ…。おはよう。よく眠れた？」
「おかげさまで」
「それは良かった」
こっちの世界に来て、
もう何百年という月日が経つ。
これまでに幾人もの人達と出会ってきたけど、僕はユナンと逢えたことが一番嬉しい。
それは、
何百年も生きているという同じ境遇の人に逢えたからのもあるけど、
何よりこんな僕の側にいてくれるから。
「人肌って、暖かい！」
そう言ってユナンの背中に顔を埋める。
あ〜。
暖かいし寝心地良かったな〜。
なんていう思いに浸っていると…
「なに人の匂い嗅いでるの？
Aって変態〜」
なんて言う思いもしなかった発言に、
「違うわ！！」
と、すかさず否定。
人の匂い嗅ぐとかしてないからね⁉
被害妄想激しすぎだろ！
「変態ってユナンの方が変態じゃん！
モルちゃんに何もしてないよね!?」
「してないよ…。
君の中で僕ってどんな風に見えてるのさ」
そんなの決まっている。
「変態」
「そんな即答しなくても…」
「でも…」
「ん？」
優しい…。
そう言おうとしてやめた。
だって言ったら調子に乗るし！
「やっぱ何でも無い！！」
「あはは！Aって変人だね！」
おい、ユナン。
今の訂正しろ！
少なくとも君よりは変人じゃないから！
「訂正して！」
「え〜だって本当のことじゃん」
「てーいーせーいー！！」
そういいユナンのほっぺを抓る。
これでどうだ！
痛いだろ！！
「なに？Aなりのスキンシップ？」
「何でそうなる！」
こんな自由気ままなマギに付き合っている僕って凄いな！
なんて…
思ったりもした今日この頃。
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千年彗星(プロフ) - 明日香の部屋さん» コメントの方ありがとうございます。私のなかで誰落ちかは決まっていますが、それは作中にて明らかにしていきたいと思っています。ので、今のところは秘密ということにしております! それも含めて楽しんでいただけると幸いです! (2018年6月24日 15時) (
レス) id: ca20c9b892 (このIDを非表示/違反報告)
明日香の部屋 - 質問です！これってユナン落ちですか？ (2018年6月23日 22時) (レス) id: 2712192e09 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - 練紅夜さん» コメントありがとうございます！！これからも頑張ります！！！ (2015年3月28日 7時) (レス) id: 009baac5cd (このIDを非表示/違反報告)
練紅夜 - スッゲーーーおもしろいです！！これからも頑張って下さい！応援しています。 (2015年3月28日 0時) (レス) id: ae8005f413 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - メイアさん» ありがとうございます！！ (2015年1月22日 0時) (レス) id: cae631ef11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2014年11月18日 23時
