第13夜 ユナンの王候補 ページ13
その後、
ユナンの腕からなんとか自力で抜け出した僕は
さっきの言葉を何回も頭で再生していた。
『Aは、僕が選んだ王候補なんだよ』
王候補は、マギに導かれて迷宮を攻略した者のことなんだけど…。
僕の場合は導かれたというより、ちょっとした事故なんだけどね…。
それすらも、ユナンの策略なのかな？
ん〜。
分かんないや！！
後でユナンに聞いてみようかな？
「主…。もうそろそろ行きません？
変に目立ってますし。恥ずかしいです…」
シトラーからの言葉に我に返る。
「そうだね。行こうか…」
確かにさっきからいろんな人に見られてる気も
しなくはない。
特に、煌帝国の第一皇子がめっちゃ見てくる！
「あの…。Aさん…ですよね？」
そんな中、
不意に隣から聞こえてきた聞き覚えのある声。
「え？そーだけど…って！モルちゃん！！！」
そこにはファナリスの女の子
モルちゃんが僕の顔をジッと見つめていた。
「よかった！無事だったんですね！！
あの時は助けてくださりありがとうございました！」
あの時？
「何かあったっけ？」
「カタルゴに向かう際、盗賊団から助けて頂いた時です！！」
あぁ〜！
「あんなの大したことじゃたいよ！あはは！」
「でも、ざっと見て100人以上はいたので一人で大丈夫かと…」
そういって僕に抱きつくモルちゃん…。
かわいい…。
あれは、たまたまカタルゴに僕が行こうとしてた時かなぁ？変な人たちに囲まれてるモルちゃんを見かけて助けて、仲良くなったんだっけ？
んで、その後盗賊団に運悪く遭遇して、
こんなかわいいモルちゃんに戦わせたくなくて
逃げるように促したんだ。
その後、何故か会えなかったけど…。
モルちゃん身長伸びたな〜。
前までは、僕と変わらなかったのに…。
すると突然、
「シンドバッドのバカ！もう、知らない！！」
と言うユナンの嘘泣きにと共に
僕の身体が宙に浮く。
「A！行こ！！」
「おい！そんな女の子を連れて如何わしいことするなよ！」
「やだな〜。
僕は君ほど変態じゃないよ」
「んな！！」
「シトラー。やっぱりじゃれ合ってるよ」
「いいえ、主。
あれはどう見ても言い争いです。
反対にどこがじゃれ合ってるように見えるんです？」
「んー。どこだろ？」
「…。はぁ…」
なんか、ごめん…。
シトラー。
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千年彗星(プロフ) - 明日香の部屋さん» コメントの方ありがとうございます。私のなかで誰落ちかは決まっていますが、それは作中にて明らかにしていきたいと思っています。ので、今のところは秘密ということにしております! それも含めて楽しんでいただけると幸いです! (2018年6月24日 15時) (
レス) id: ca20c9b892 (このIDを非表示/違反報告)
明日香の部屋 - 質問です！これってユナン落ちですか？ (2018年6月23日 22時) (レス) id: 2712192e09 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - 練紅夜さん» コメントありがとうございます！！これからも頑張ります！！！ (2015年3月28日 7時) (レス) id: 009baac5cd (このIDを非表示/違反報告)
練紅夜 - スッゲーーーおもしろいです！！これからも頑張って下さい！応援しています。 (2015年3月28日 0時) (レス) id: ae8005f413 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみみ - メイアさん» ありがとうございます！！ (2015年1月22日 0時) (レス) id: cae631ef11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千年彗星 | 作成日時：2014年11月18日 23時
