革命の光 4【サボ】 (ページ12)

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過去編見習い戦士ページ12

Sabo side

見習いだと大人のそばで手伝い程度にしか戦えない。戦闘狂ってわけじゃないが、ちびちび戦うのは性にあわない。

「それなりの実力はあるのにな……。」

「それ、自分で言っちゃうの？」

「事実だろ？」

いつになったら俺は子供扱いされなくなるんだろうか。自分の歳すら分からないけれど、コアラと同年代だろうから15歳ぐらいのはず。

国によっては成人してる歳なのにな。

「早く見習いを止めたいって気持ちは分かるけど、サボくんはいっつも無茶ばっかりするから単独行動は慎んでよね。」

「へいへい。」

コアラのいつも通りの忠告に気の抜けた返事を返しなから任務の事を思い返す。

アルカナ国は正式に国と認められないほど規模も小さく、世界政府にも加盟してないため海賊に襲われて支配されている状態。

手伝いを要求しているってことは、それだけ苦戦しているってことで、強い海賊がいるって事だろうか？

それはもう一人でも大丈夫だということを示せる良い機会だ。

「なぁ？後どれくらいで着くんだ？」

「あと二、三日ってジョーさんが話してた。」

あと二、三日もかかるのか。

船に乗ってると大きく体を動かせなくてストレスがたまる。

「あー。サボくんが任務のこと気にするってことは変なこと企んでるでしょ？
どうせ、ここで手柄を挙げれば幹部になれるとかあまっちょろい考え方してるな～。」

「余計なお世話だろ。
……ていうか、幹部になんか興味ねぇし。」

コアラは俺の返答にさも意外だという顔をしながらからかうような表情を見せる。

「ふーん……そうなんだ。」

「コアラはなりたいのか？」

「少しは……。だって幹部になったら相部屋じゃなくなるのは魅力的だよね。
それに幹部になれるってことはそれだけ革命軍に貢献して、それだけ苦しんでる人が少なくなったってことでしょ。

私は名誉なことだと思うなー。」

名誉ね。気にしたことがなかった。

普通、階級が上がるほど自由にやれなくなるだろ。大体責任を背負うなんて面倒だ。