革命の光 3【サボ】 (ページ4)

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火拳との出会いページ4

「ここまでくれば大丈夫だろ。」

テンガロンハットの男は私を下ろす。

本当にどこかで見た顔だ。どこでだっけ？

この人の反応からして直接会った訳では無さそうだから……。

「んん？俺の顔に何かついてるか？」

ニカっと笑う。

『あっ、思い出した！世経だ！』

はぁ？とハテナマークが男の顔に浮かんでいる。感情が分かりやすい。嘘がつけなさそうな男だと思った。

『君の事だよ。どこかでみた顔だと思ったんだ。この前王下七武海の勧誘を蹴った人でしょ。火拳のエース。ポートガス・D・エース』

「よく知ってんだな。」

『有名だからね。なんにせよ助けてくれてありがとう。君が助けてくれなかったらブチキレてた。』

「案外怖い女だな。名前は？
どうしてあんなところにいたんだ？」

教えて良いのかと一瞬悩む。いい人そうだけど海賊だ。海賊は信用できない。

でもなんだか憎めない感じがする。
どうしてだろう。

『名前はAっていうの。何をしていたかは聞いてほしくないな。お互いのためにさ。』

「お互いのために？お前も海賊なのか？」

『うーん。そうでは無いけど、似たようなもんかな。』

「そっか、じゃあ深くは聞かねぇよ」

火拳はまたニカっと笑う。

その笑顔がまるで……

『ヤバイね、君。
私の仲間にすっごい似てる。』

「へぇ。仲間がいんのか。」

あっ、と後悔したときにはもう遅い。
まるでサボと話しているような感じがして口が軽くなる。

『なんかやだな。
火拳は海賊なのに嫌いになれないよ。』

火拳はそれを聞くと私の肩に腕を乗せて寄りかかってくる。

「俺もお前に興味が出てきた。
助けたお礼にちょっと付き合えよ。」

どうやら私はこの笑顔が苦手らしい。

サボを思い出してしまって拒絶できない。

私は火拳にされるがまま、街へ引きずられていった。