革命の光 3【サボ】 (ページ30)

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出航準備ページ30

『じゃあ、乗り込みますか』

「待て待て、気にならないのか？」

『気になるよ。
コアラちゃんがたぶらかされちゃう。』

サボはそうじゃなくてと首を横にふる。

「元彼がああいう事をしてるの見て辛くねぇの？普通は気にするだろ？」

私は首を傾げる。普通は気にするのか。

でもそれよりも私はサボがそうやって気にしたり、コアラのことを考えていることにムカついた。

『あのさ、色々気にしてるのはサボでしょ。
私はもう全く気にしてないの。
信じてくれてないみたいだけど。
それとやっぱり昨日のこと許せないわ。』

あれのせいで頭の中がぐちゃぐちゃだ。
振り回される私の気持ちを考えて欲しい。

「あれは、悪かっ…………」

『謝んな！私が気にしてるだけ！』

思いっきり睨み付けて二人の座ってるテーブルの空いている席に音をたてて座る。

「おはよう。A」

『おはよう。コアラ』

「何でそんなに機嫌悪いんだ？」

『お前のせいだ。ばーか。』

お前のせいだ。本当に。
お前が来なければ何にも起きなかったのに。

いや、オークションを開くアシュリ・クーパのせいか？ならば本気で取り組まねば……。

サボが私の前に座る。私に何かを言いたそうだったけど、睨み付けて何も言わせなかった。

レイは何かを感じ取ったようで口角をピクピクひきつらせながら、何やら話し始める。

私は頭にきてて内容が全然入って来なかった。