革命の光 3【サボ】 (ページ12)

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世界で一番会いたくない人ページ12

もう本当にやだ。会いたくない。
天竜人とかクズな王族、貴族とか除いた上で一番会いたくない人なのに。

そいつ、レイは今、サボと自己紹介をしている。

「あぁ、あんたがレイ様か。」

「レイ様？」

「前にキョウって奴から聞いたんだよ。Aの元彼だって。会ってみたかったんだ。」

「キョウか、懐かしい。二、三年前に戦争で一緒に戦った事があるんだよ。その時Aと出会ったんだ。」

頭が痛い。精神的にも物理的にも。

「A！あんなかっこいい人が彼氏なの？
何で教えてくれなかったの！」

コアラが勢いよく聞いてくる。
その勢いに少し圧される。

『だから、彼氏じゃないってば。』

「あぁ、元彼だっけ。」

『いや、他人だって！』

ドラゴンさんとカラスさんは席を移動し奥で話している。聞かれていないことに安心する。これ以上失態を重ねるわけにはいかない。

「他人は酷いじゃないか。
あんなに仲が良かったのに。」

「そんなにラブラブだったの！？」

コアラがキャーっと黄色い声をあげる。
完全にペースを握られている。

『レイは黙ってて。
もう、絶対に会いたくなかったのに。
て言うか、地獄に落ちて欲しかったのに。』

私の言葉を軽やかにスルーし、コアラと談笑を始める。相変わらず女たらしだ。

『サボ！あいつを殺してもいい？』

「殺すのは駄目だ。
カラスさんの補佐らしいし。」

サボは苦笑いを浮かべドラゴンさんとカラスさんを見ながら答えた。

私もそちらに目を向けるとドラゴンさんから出ていけと手を振られる。

カラスさんに挨拶を出来ていないけど夜に出来る。それよりも今は早くレイから離れたい。

変なことを話されたら困る。

私はドラゴンさんの部屋から素早く出た。