39話 恋人もどき ページ41
Sabo side
「ダブルベッドの部屋だったら空いてますけど
大丈夫ですよね。」
『それで大丈夫です。』
唖然とする。
大丈夫なのか？
Aは鍵を受けとると俺の手を取って歩き出す。
「俺と一緒の部屋でいいのか？」
『何で？』
手を握りしめ、有無を言わせぬ笑顔で言う。
Aは部屋に入る前に周囲を確認して入る。
ここに来るまで妙な気配はしなかった。
Aは何か気にしてるのか？
部屋は二人で使うには十分なくらいの大きさ
一人用の椅子が二つと机、
あと、ベッドが一つ。
ソファーが有ればそこで寝ようと思ってたのに
『良かった。何もないね。安心。』
「何もないって？」
Aはうーんと苦笑いをする。
『公園で誰かに見られてるような感じがしたんだよね。
もしかしたらばれちゃったかなって心配だったけどここに来るまで何もなかったし、気のせいだったかな。』
公園で……。
「俺は感じなかったな。」
『じゃあ大丈夫だね。』
Aは荷物を持って洗面所の方へ行き姿が見えなくなる。
俺は椅子に座ってこれからどうするか考える。
しばらくしてAが出てきた。
いつも通りの服装に戻ってる。
今日の服でもいいと思うけど、こっちの服の方がAらしい。
『サボがベッド使っていいよ。』
はっ？驚いて大きな声が出る。
『それとも一緒に寝る？』
「はぁ？」
『他の女の子とは寝てるくせに、私とは寝れないんだ。』
「ふざけてでも、そういうこと言うなよ。」
焦る俺を見てAは身をよじりながら笑う。
『サボってさ、面白い人なんだね。
今まで誤解してた。』
「どんな風に思ってたんだよ。」
『嫌なやつって思ってた。私とドラゴンさんの仲に急に入って来るんだもん。すごくイライラした。何なのこいつって。』
私とドラゴンさんの仲？
確かに二人はよく話してるけど、どうやって知り合ったんだろうか。
「そんなことより、
俺がベッド使ったらお前どうするんだよ。
女に床で寝させる訳にはいかない。」
やさしいね〜とAがからかい口調で言う。
『私は今日は寝ないよ。
これから夜の街に行ってくる。
それともサボも私に付き合ってくれる？』
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ニコたん(プロフ) - はい！これからも応援しています！ (2019年8月18日 19時) (
レス) id: b2c8fd21b6 (このIDを非表示/違反報告)
ねこなん(プロフ) - ニコたんさん» そうです！ちょっと参考にさせてもらいました！読んでいただきありがとうございます！ (2019年8月18日 19時) (レス) id: 9cb60c2267 (このIDを非表示/違反報告)
ニコたん(プロフ) - 文中にイノシシと戦ってるみたいだとか、転がし祭とか書いてあったんで炭治郎が言ってました。りだ (2019年8月18日 17時) (レス) id: b2c8fd21b6 (このIDを非表示/違反報告)
ねこなん(プロフ) - ニコたんさん» 凄いです！読んでます！どうして分かりましたか？ (2019年8月18日 13時) (レス) id: 9cb60c2267 (このIDを非表示/違反報告)
ニコたん(プロフ) - もしかしてですけど、鬼滅の刃見てます？ (2019年8月18日 11時) (レス) id: b2c8fd21b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこなん | 作成日時：2019年8月14日 7時
