36話 花乱れる公園で ページ38
『なんかもういいや。
時間がないんだからさっさと情報集めよう。』
「分かってるよ。真面目だなぁ。」
真面目でいいじゃない。
こいつ絶対あとで仕返ししてやる。
その後何人かに話しかけたけど、
どの人も旅行客でダメだった。
ここの公園は国民にも人気だって
おばさん言ってたのに……。
ダメもとで遊んでいる9歳くらいの子供達に話しかける。
『こんにちは、ちょっといい？』
「ダメって言っても聞くだろ。」
こらっと女の子がそう言った男の子を殴る。
なんか小さいサボとコアラを見てるみたい。
「私、カイナって言うの。この子はルキ。
迷っちゃったの？この公園迷路みたいになってるから大変でしょ。」
「迷って出られなくなった人がたくさんいるんだぜ。そこら辺で死んでるかもな。」
「変なことばっかり言わないで。
大丈夫だよ。私達この公園のこと隅から隅まで知り尽くしてるから。出られるよ。」
『それは大丈夫。迷ってないよ。
えっと、王女様の、レジーナ様のことってなんか分かる？婚約者のこととか、王宮のこととか。なんでもいいの。』
矢継ぎばやに話す子達の合間をぬってなんとか聞く。
「レジーナ様のこと？
こんや、く、しや？」
「クライ様のことだろ。
大人達がよく話してるぜ。」
「そうだ。クライってやつについて何か知らないか？」
サボが聞く。
「いい人だよ。レジーナ様を助けたし。」
『助けた？』
「そうなの。一年くらい前にレジーナ様が海賊に襲われたんだって。そこにクライ様が颯爽と現れて助け出したの。」
これはきな臭い展開だ。
思わずサボと顔を見合わせる。
「剣を使って、海賊達をﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯって切って倒したんだって。かっこいいよね。」
「俺だって大人になれば出来るよ。」
「絶対ムリ。」
カイナがすかさず言い返す。
まずい。喧嘩が始まりそうな雰囲気だ。
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ニコたん(プロフ) - はい！これからも応援しています！ (2019年8月18日 19時) (
レス) id: b2c8fd21b6 (このIDを非表示/違反報告)
ねこなん(プロフ) - ニコたんさん» そうです！ちょっと参考にさせてもらいました！読んでいただきありがとうございます！ (2019年8月18日 19時) (レス) id: 9cb60c2267 (このIDを非表示/違反報告)
ニコたん(プロフ) - 文中にイノシシと戦ってるみたいだとか、転がし祭とか書いてあったんで炭治郎が言ってました。りだ (2019年8月18日 17時) (レス) id: b2c8fd21b6 (このIDを非表示/違反報告)
ねこなん(プロフ) - ニコたんさん» 凄いです！読んでます！どうして分かりましたか？ (2019年8月18日 13時) (レス) id: 9cb60c2267 (このIDを非表示/違反報告)
ニコたん(プロフ) - もしかしてですけど、鬼滅の刃見てます？ (2019年8月18日 11時) (レス) id: b2c8fd21b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこなん | 作成日時：2019年8月14日 7時
