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「ん…」



それから、どれくらい寝たのだろう。


目が覚めるとそこには黒尾さんはいなくて。




やっぱり、夢…?


いや、夢じゃなかった…と思うけど…




「おはようございまーす…」




リビングにいるかもとそっとドアを開け
顔を覗かせると、黒尾さんがくるっと振り返った。



っ、やっぱり、夢じゃない。




「起きた?もう動ける?」

「あっ、はい。…もう普通に元気で、す。」

「よそよそしいな」




俺のほうが、部外者だよ?と笑った黒尾さん。




「夢じゃなかったんだと思いまして…」




看病?でしてくれたのはわかってるけど…

黒尾さんのこと、まだ直視出来ない、、




「あの…それで、なんで凪の家に黒尾さんがいるんですか?」




とにかく、1秒でも沈黙に耐えられそうもないので
すぐに本題に入る。




「実は昨日、俺も保健室行ったんだよね」

「えっ」

「なんか入りづらくて、ちょっと立ち聞きみたいになった。ごめん。」

「いえ!だっ、大丈夫です!!」




一体どこを聞かれていたんだろうか…




「体育館に戻ろうとしたときに、お兄さんに声かけられてさ。今日、自分がいなくてAちゃんがひとりになるから、何かあったら行ってくれないかって。」

「そうだったんですね、」




凪の家はオートロックだから、
パスワードがわかれば誰でも入れる。



あれ…そういえば凪って黒尾さんのこと知ってたっけ?




「でも、私、熱出てるとかも何も言ってないですよね…どうして…?」

「電話とかメールしたけど、全然返事なかったから心配でさ」

「でも、合宿中なのに…もし私が爆睡してるだけだったらどうしてたんですか?」

「合宿中だろうが関係ないよ、心配だから来た。それだけ」

「それだけって…黒尾さんにとって大切な時間なのに、」

「でも、来てよかったでしょ?」




真剣な顔をしていたかと思えば、
目を細めてニッと笑うもんだから。

私は首を縦に振ることしかできなかった。

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ソンア(プロフ) - あかりさん» またまたコメントありがとうございます…!お仕事、お疲れ様です。私も仕事で疲れた身体を癒すように妄想してます(笑) (9月13日 17時) (レス) id: 0dc28b449b (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 仕事終わりの疲れた体に沁みます…(何が)更新ありがとうございます… (9月10日 20時) (レス) @page35 id: 54862b6f0b (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます!私ももともと月島推しでした…アニメ化されてクロ推しになりました(笑)ツッキー推しはクロ推しになる宿命…?(笑) 頑張ります!!ありがとうございます!! (8月1日 12時) (レス) id: 0dc28b449b (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - もともと月島推しなのに映画を見てクロも気になって小説読んでクロ気になってら私がいます…クロいけえ!!!!!!!!!(更新ありがとうございます、そわそわして待ってます) (7月31日 18時) (レス) @page7 id: 54862b6f0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソンア | 作成日時:2024年7月24日 19時

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