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と、いう訳で日向と影山くんが付いてきてくれることに。
「あれ?4人?珍しい組み合わせ」
裏門へ向かう途中、忠くんと遭遇した。
隣には蛍の姿が。
「今日、スイカの差し入れが届くんだけど、一緒に来てくれるんだ」
「そうなんだ!僕たちも手伝おうか?」
「大丈夫だよ!ありがとう!」
忠くん…仁花ちゃんにデレデレしてる。
そういうことか、そういうことなのね?!
「いいじゃん仁花ちゃん、せっかくなら手伝ってもらおうよ!人手が多い方がすぐ終わるし!蛍もだよ?」
「……え。」
私に声をかけられると思っていなかったのか
一瞬言葉に詰まったあと、明らかに嫌そうに返事をした蛍。
「スイカって重いし。月島に運ばせるのは酷だろ」
「は?」
影山くんが、悪気なしに私に言った一言。
それで蛍に火が付いたようだ。
「行かないとは言ってないし。」
どうやら烏野には、天然煽り上手がいるみたい。
いつもこんな感じなんだろうなと、
烏野のバレー部の様子が普段どんな感じなのか
ちょっとだけ垣間見えた気がした。
・・・
それから、暑い暑いと言いながら
みんなで裏門で待っていると____
「おはよう!暑い中待っててくれてありがとうね!」
父兄の人たちがスイカを持ってきてくれた。
「おはようございます!こちらこそ、ありがとうございます!」
「これは、この荷台の上でいいのかな?」
「はい!お願いします!」
最近のバレーはどうだとか、他愛もない
やりとりをしながらスイカを運んでいると
いかにも高級そうな黒い車がやってきた。
「あっ、来られたんですね!」
「えぇ、近くを寄ったので。」
あっ、あの人って…
首を傾げる烏野のみんなに、あやめさんのお父さんで
政治家の方だと伝える。
「初めまして、加藤です。」
「加藤さんがスイカの差し入れしてくれたんだよ。」
「ありがとうございます!!」
日向と仁花ちゃん、忠くんが緊張したように
ピシッと背筋を伸ばして頭を下げた。
「君が音駒バレー部のマネージャーかな?」
「あっ、えと、はい!」
作業をしていると、加藤さんに声をかけられたが
緊張してオドオドした返事をしてしまった。
「音駒にはしばらくマネージャーがいなかったからねぇ、みんな喜んでるだろう」
人当たりの良い笑顔で言った加藤さん。
「お名前は?」
「白石です…」
「白石さん、これからも音駒バレー部を頼んだよ!」

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ソンア(プロフ) - あかりさん» またまたコメントありがとうございます…!お仕事、お疲れ様です。私も仕事で疲れた身体を癒すように妄想してます(笑) (9月13日 17時) (レス) id: 0dc28b449b (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 仕事終わりの疲れた体に沁みます…(何が)更新ありがとうございます… (9月10日 20時) (レス) @page35 id: 54862b6f0b (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます!私ももともと月島推しでした…アニメ化されてクロ推しになりました(笑)ツッキー推しはクロ推しになる宿命…?(笑) 頑張ります!!ありがとうございます!! (8月1日 12時) (レス) id: 0dc28b449b (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - もともと月島推しなのに映画を見てクロも気になって小説読んでクロ気になってら私がいます…クロいけえ!!!!!!!!!(更新ありがとうございます、そわそわして待ってます) (7月31日 18時) (レス) @page7 id: 54862b6f0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソンア | 作成日時:2024年7月24日 19時