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特別なふたり1 ページ14

-蛍side-


東京から戻った翌日の月曜、昼休憩




「月島!!」



教室のドアが勢いよく開き、勢いそのままに
日向が入ってきた。傍らには影山もいる。




「え、なに。」

「勉強教えてください!!ほらっ影山も頭下げろ」

「…お願い、し、ます…」

「え、なんで。嫌だけど?」




前も教えてくれたんだから、と騒ぐ日向。




「前に勉強のやり方教えたよね?これから卒業するまで毎回テスト前、誰かに頼るつもり?自分で考えてやろうってならない訳?」

「お願いだから!!もうこれから小テストだろうと、なんだろうと一生赤点取れないんだよぉ!!大地さんに次こそやられる…!!」




もはや土下座をした日向。

他のクラスの人たちがヒソヒソとこちらを見る。



これじゃあ、まるで僕が悪者じゃないか。




「ちょっ、教えるから。顔あげてくれる」

「あざーす!!!!!」




はあ…


まあ、今回は小テストだから
前よりはマシか…




「なぁ、月島」

「なに?」




数学の問題を解いていたとき、
集中力が切れたのか日向が話しかけてきた。




「く、黒尾さんと白石さんってつ…付き合ってんのかな…?」

「自分で言って、なに顔真っ赤にしてるの」

「うっ、うるせー!で、どうなんだよ、なんか聞いてないのかよ!」

「別に…なにも聞いてないけど。というか、日向が気にすることじゃないでしょ。」

「いやいや!だってさ、もしそうだったら俺、白石さんとあんま話さないほうがいいじゃん…!」

「…え、」




軽蔑を込めた目で見ると
なんだやんのか、と日向がファイティングポーズをとる。



「キミ…自分が黒尾さんにライバル視される存在だと思ってるの?」

「だーーっ!なんでそんなこと言うんだっ!」




日向がギャーギャー騒ぐと影山も集中力が切れたのか、
持ってきたドリンクを飲みながら意外にも話に入ってきた。




「まあ、合宿中に抜けて様子見に行くくらいだから、ただの先輩後輩ではねーだろ」

「だよなぁ?月島、次聞いといてくれよ!」

「嫌だよ。自分で聞けば。」




聞く訳ない。


……というか聞きたくない。

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ソンア(プロフ) - あかりさん» またまたコメントありがとうございます…!お仕事、お疲れ様です。私も仕事で疲れた身体を癒すように妄想してます(笑) (9月13日 17時) (レス) id: 0dc28b449b (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 仕事終わりの疲れた体に沁みます…(何が)更新ありがとうございます… (9月10日 20時) (レス) @page35 id: 54862b6f0b (このIDを非表示/違反報告)
ソンア(プロフ) - あかりさん» コメントありがとうございます!私ももともと月島推しでした…アニメ化されてクロ推しになりました(笑)ツッキー推しはクロ推しになる宿命…?(笑) 頑張ります!!ありがとうございます!! (8月1日 12時) (レス) id: 0dc28b449b (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - もともと月島推しなのに映画を見てクロも気になって小説読んでクロ気になってら私がいます…クロいけえ!!!!!!!!!(更新ありがとうございます、そわそわして待ってます) (7月31日 18時) (レス) @page7 id: 54862b6f0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソンア | 作成日時:2024年7月24日 19時

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