逃げることなどできない【黄】 ページ20
人外パロシリーズ
駅のホームを歩いている時だった。
改札へ向かう階段を降りていたら足を滑らせて、身体が浮遊感に包まれる。反射でぎゅっと目を瞑った。
「あ、れ…」
いつまで経ってもやって来ない痛みに目を開けると、先程までいたはずの駅のホームの影は一つもない。私は古びた鳥居の前に立っていた。
___________ここはどこ？
呆然と立ち尽くしていると、ゆらりゆらりといくつもの青白い火の玉が辺りを漂い始めた。それはふわふわと私の周りを囲むようにして浮いている。
「おー。やっと来たねぇ」
突然誰かの声がして振り返る。そこには和服を着た男性が立っており、手には瓢箪を持っていた。よく見れば頭にツノが生えていて、どう考えても人間ではないことが分かる。
「だ、れ…ですか？ここは…」
「ん？俺はねぇ、ここの頭領ってとこかな。まぁ気軽にきりやんって呼んでよ」
求めてもいない自己紹介をされて戸惑う。知らない土地に突然放り出されてしまい、怖い、帰りたいという気持ちで頭がいっぱいになった。
「あれ、突然こっちに連れてきちゃったからびっくりさせたかな？大丈夫、俺が何もさせないからさ」
男の人は少し屈んで私と目線を合わせる。そして、ぽんと頭に手を置いた。しかし、恐怖は消えない。
「や、わたし…帰りたい」
ふるふると首を振るも、きりやんと名乗った彼はどうして？と首を傾げる。
「帰りたい？何で？」
「だって、」
「何処か遠くへ行きたいって願ったのは君だよ？」
「…………！」
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ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» コメントありがとうございます。励みになります。 (2023年4月16日 20時) (
レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
あいりす(プロフ) - 最近とても更新してくれて嬉しいです！これからも頑張ってください!! (2023年4月14日 6時) (レス) id: 06d1bec9da (このIDを非表示/違反報告)
ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» こちらが明記してなかったのですみません…。そのつもりでした。ただマフィアパロはいつか書きたいなとは思っていますのでもし時間ができれば頑張りますね。コメントありがとうございました。 (2023年2月18日 22時) (レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
あいりす(プロフ) - ぽんこつらーめんさん» 何処かにかいていましたか!?そしたら申し訳無いです…。 (2023年2月18日 16時) (レス) id: 255513ac99 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんこつらーめん(プロフ) - あいりすさん» コメントありがとうございます。折角リクエスト頂いた所申し訳無いのですが一旦リクエストは1人1回までとさせて頂いております。申し訳ございません🙇 (2023年2月18日 15時) (レス) id: 458486b0e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんこつらーめん | 作成日時：2022年12月31日 20時
