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<エーミール>
ゾムさんのマジの目線が怖くてどうなるかと思ったけど、セオさんと話す事でそれは落ち着いたようだ。お酒の力もあり、ゾムさんはこちらも笑ってしまうような明るい顔でセオさんと話している。
隣をちらりと見れば、疲れた顔をしたトントンさんがちびちびとビールを飲んでいた。私の視線に気が付いたのかこちらを見て、溜息をついた。
tn「なぁ、エミさん。エミさんでも多分分かったでしょ?」
em「…セオさんが異性を極度に気にしない性格にあることですか?」
tn「いや、まぁそれもそうやねんけど…。」
トントンさんはもう一度溜息をついた。
tn「いや、でもそんな事なぁ…ないと信じたいけど…いや、何でもないです。忘れて下さい。」
トントンが手を重たそうにヘロヘロと振って、またちびりとビールを口に含んだ。トントンさんは何を考えていたのだろうか。
zm「エミさん!エミさんも話したれよセオ君と。コラボでもそこまで喋ってへんやろ?」
にこにこ顔のゾムさんにいきなり話を振られ、私は吃驚して飛び上がるかと思った。ちらりと隣のセオさんに目をやると、セオさんはにっこりと笑った。
ほんまに…この子は自分と同じ種族なんだろうか…。最近よく耳にするようになった尊い、とはこんな感じなのだろうか。うわ何か嫌やな、やめとこ。
『そうですね。コラボの時はそこまで沢山の方とお話出来なかった気がします。ここに居る方、特にゾムさん以外とは。』
zm「うん、せやねぇ。俺らよう喋ってもうてたけど、他のメンツと喋ってたのは少なかった気がする。何か聞きたい事とか聞いてみたらええんちゃう?」
まぁ私もセオさんに興味が湧かなかった訳でもない。彼女がこんなにも意識させずにこのむさ苦しい中に入ってこられるのは本人が気にしていなさすぎだからだろうとは分かったが、彼女は私達のことをどう思っているのだろうか。
なんて、いきなり聞かれても困るかな…。
kn「セオ君ってさ、いつかのコラボで俺らを想像の斜め上みたいな事言うてたけど、実際のところどんなふうに思っとるん?」
コネシマさんナイス!ナイスやけどストレートやな!別に聞けるならええけど!
『どんな、かぁ…でも、1番初めにこういう友人関係があったらいいなって思えたのは皆さんの実況プレイ動画だったんですよ。だから、先輩であって、憧れであって、トークスキルとかプレイングとか目指すべき…はるか遠くのスター、ですかね。』
セオ君は恥ずかしげにはにかんだ。
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ぽいぽい(プロフ) - たいやきさん» あ、ありがとうございます(笑)更新頑張ります。この暑さですし、僕も東京湾に遊びに行きますね! (2020年9月12日 21時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
たいやき - ストーリーが分厚い…しゅき(すいません醜いものをお見せしました今から東京湾に沈んできます(あ、いつも見てます更新無理せず頑張ってください)) (2020年9月12日 14時) (レス) id: ad609be0fe (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - しろねこ@さん» ありがとうございます!また更新が遅くなり気味ですが、少しでも楽しめるようなものをあげられるよう頑張ります! (2020年5月28日 18時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ@(プロフ) - 毎回このシリーズ楽しみにしてます!更新頑張ってください!! (2020年5月28日 14時) (レス) id: 53106b9150 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽいぽい | 作成日時:2020年5月22日 20時