べんきょうちゅう(轟) ページ21
上鳴｢轟ｨ！お前Aに熱中症って言わせてみろよ！｣
すべての始まりは上鳴の一言だった。
轟は頭にはてなマークを浮かべる。
轟｢？、なんでだ｣
上鳴｢いーからいーから！言わせる時はゆっくりな！｣
轟｢熱中症...ゆっくり...｣
上鳴｢おう！出来れば二人っきりの時が好ましいぜ！｣
轟｢？...わかった｣
轟は意味も分からずに頷いた。
その日の夜、Aは勉強を教えてもらいに轟の部屋に訪れていた。
時折、Aがわからない所を轟に尋ねる以外は、カリカリとシャーペンが鳴らす以外の音はなく、2人は静かに勉強に励んでいた。
轟はふと上鳴との会話を思い出し手を止める。
轟｢...なぁ、A｣
｢ん？どうしたの？｣
轟｢上鳴がAに、ゆっくり熱中症って言わせてみろっつってたんだが、どういう意味だ？｣
｢...えっ、轟くん知らないの？｣
Aは驚きを隠せない様子で轟に尋ねるも、｢知らねぇ｣と即答される。
｢上鳴くん、私にそんな事言わせようとしてたの...｣
轟｢よく分かんねぇが、どういう意味なんだ？｣
｢...じゃあ、よーく聞いててね？｣
轟｢？あぁ、｣
Aは手に持っていたシャーペンを置き、コホンと咳払いをしては轟に向き合う。
轟は訳も分からないままAの方を見る。
｢轟くん...ね、ちゅう、し ょ う？｣
轟｢...？、、っ！？｣
案外ノリノリで言ってのけたAに、轟は一瞬考えるも意味が分かりボッと顔を赤く染めた。
｢あはは、こういう事でした！今時知らない人も居るもんだねぇ｣
轟｢わ、悪ぃ...俺が知らなかったせいで変な事言わせちまって｣
｢いーよいーよ！言わせようとしたのは上鳴くんだし、明日一発殴っとくよ！｣
轟｢...いや、いい。俺が知らなかったのが悪い｣
｢轟くんってグイグイ来るわりにこういうの弱いんだね｣
ケラケラと笑うAに轟はぐっ、と何も言えなくなる。
｢勉強になったね｣と、再びシャーペンを手に取り勉強を再開しようとすると、シャーペンを持った手を轟に握られ動きが止まる。
｢どうしたの？｣
轟｢...しねぇのか？｣
｢...え？｣
轟｢ちゅう、しねぇのか？｣
｢ひえ、無自覚イケメンこわ...｣
轟｢...悪ぃ、なんでもねぇ｣
そう言ってパッと手を離すが、今度はAが轟の手を取る。
｢いいよ？｣
轟｢っ、｣
｢あはは、顔真っ赤だ｣
轟｢茶化すんじゃねぇ｣
翌日轟は上鳴にお礼を告げ、上鳴は全てを悟った。
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花崎来蘭(プロフ) - 上鳴よ、、、私も全てを悟った (2019年5月12日 17時) (
レス) id: de01a0682a (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 轟のLINE内容が可愛い……！夢主のキャラが大好きです！更新楽しみにしてますね！ (2019年4月26日 0時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネギまみれ | 作成日時：2019年3月28日 23時
