夢主闇堕ちif話(爆豪) ページ17
(前回のお話とは全くの別物としてお読みください)
｢こちらでは現在、敵による街の破壊活動が行われています！じわじわと破壊規模を広げている状態で死者負傷者共に多く居ると思われます！｣
遠くからリポーターの焦ったような声が聞こえる。
緊急出動命令が出た爆豪は現場に到着し、凶悪犯を探しながら救助活動をする。
瓦礫の量が多過ぎてなかなか思うように進めない。
しばらく進むと更地になっている場所に辿り着く。
恐らく破壊された街の中心部だろう。
所々にプロヒーローが数人倒れている。
爆豪は更地の中心に人が立っている事に気が付き、その人物の顔を確認すると息を呑んだ。
その時、足元の瓦礫が崩れ物音を立ててしまう。
するとその人物はこちらに顔を向けた。
｢...かっ、ちゃん？｣
それはかつてのクラスメイトだった。
爆豪はAに近寄る。
爆豪｢何してんだクソ犬｣
｢なにって...街を壊してあげてるの｣
爆豪｢ア？｣
｢街を壊して新しく作り直すの、かっちゃんも手伝ってくれる？｣
ニコニコと嬉しそうにしながら言うAに悪寒が走る。
あの頃一緒にヒーローを目指していたとは思えない言葉だった。
爆豪｢前にデクが被害地でてめぇを見かけたつってたけど本当だったとはな｣
｢え、そうなんだ！気付かなかったなぁ｣
爆豪｢ヒーロー目指してたんじゃねぇのかよ｣
｢あの頃はね、目指してたよ｣
爆豪｢なんでそっちに居んだよ｣
｢なんでだろね｣
爆豪｢真面目に答えろクソ犬！｣
はぐらかすようにしか返答しないAに爆豪は声を荒らげる。
それに対して、顔色一つ変えずに佇むA。
爆豪はAに詰め寄り胸ぐらを掴む。
爆豪｢ヒーロー目指してた奴が人殺してんじゃねぇよ！！｣
｢たしかにヒーローは目指してたけど、今は違う。敵だから人を殺すし、なんとも思わない｣
爆豪｢っ、｣
記憶の中でのAと同一人物とは思えなくて言葉を詰まらせる。
Aの目は真っ直ぐ爆豪を見つめるが、あの頃では考えられないような冷たい目をしていて目を逸らしたくなる。
｢私の事、殺してもいいよ｣
爆豪｢...は？｣
｢むしろ殺してくれないかな、こんな凶悪犯殺したいでしょ？｣
爆豪｢な、に馬鹿な事言ってんだ、俺はテメェをタルタロスに送り込んでやんだよ｣
｢あそこはヤダなぁ｣
会話をすればするほどあの頃と違う事を実感させられるが、少し懐かしくも感じる気持ちを抑え込んだ。
つづくよ！
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花崎来蘭(プロフ) - 上鳴よ、、、私も全てを悟った (2019年5月12日 17時) (
レス) id: de01a0682a (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 轟のLINE内容が可愛い……！夢主のキャラが大好きです！更新楽しみにしてますね！ (2019年4月26日 0時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネギまみれ | 作成日時：2019年3月28日 23時
