Episode14 -5 ページ5
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日常にのんびりと浸かっている私たちがお昼ご飯程度で必死に恋を追いかけられるわけがない。
ごめんね松本くん、せかしたりして。
今ここにはいない松本くんを想って私は心の中で今までのことを詫びる。
二宮くんにも多江ちゃんにも、そして松本くんにも。
明日急に自分の好きな人がいなくなるかもしれないなんてことはきっと、想像もできないに違いないのだと思う。
そうだとしたらそれを知っている私は、彼らにもっと焦るべきだと教えてあげるべきなんだろうか。
人には人のペースがあるだろう。
松本くんは奥手なタイプだし、今すぐ告白しろなんてことはたぶん彼には向いてない。
それでも人には、明日も当たり前が約束されているわけではないのだと。
それくらいは伝えておくべきなのかもしれない。
明日急に好きな人が世界からいなくなってしまうかもしれないから、人はもっとその相手がいつも世界にいることに感謝する必要があるのかもしれないなんて、そんなことを思ってしまうのだ。
「大ちゃん」
「大野さん、お願いします。翔のこと高校のころから知ってるんですよね？幼馴染なんです私。どうしても翔に伝えなきゃいけないことがあるんです。何でもいいですから、翔の手がかりを知りませんか」
「手がかりって言われてもな…」
大野さんは難しい顔して腕を組んだままうつむいてしまった。
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iCHiKA(プロフ) - 櫻宮さん» コメントありがとうございます。切なさと温かさの両立は目指したところでございますのでそう言っていただけて嬉しいです！最後まで彼らの物語をお読みいただきありがとうございました。 (2020年6月30日 20時) (
レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 翔は主人公ちゃんを思って記憶を消そうとした。でもそれを主人公ちゃんが許さなかった。切なくてとても温かいお話でした。凄く感動しました！！ (2020年6月29日 16時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» とも様、いつもありがとうございます。切なさと隣り合わせに温もりを失くさないことを目指して書いておりましたのでそう言っていただけて大変光栄です。最後までお読みいただきありがとうございました。 (2020年4月15日 23時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結…お疲れ様でした。ファンタジーな世界で切ない中にも心が温まるお話でした。夢中で拝読させて頂きました。 (2020年4月14日 18時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年3月23日 14時
