占いツクール
検索窓
今日:156 hit、昨日:82 hit、合計:41,345 hit

Episode14 -2 ページ2

.


そのリーダーが、まさかあの大野さんだったなんて。

のんびりしてて優しい大野さんが翔があんなに怪我をして帰ってくるような喧嘩をしていただなんて想像がつかない。

けれどそんな私の隣で相葉さんはすでに大野さんの携帯に呼び出しをかけていた。

コールの音がこちらにも響いてくる。

しばらく鳴らした後一度電話を切って、もう一度かけなおす。



「ダメだ、リーダーでないなぁ」

「そうですか…」



何度かかけてみた後相葉さんはそうため息をついて電話を切った。

今日は休日だけど大野さんはキウイカフェにいるだろうか。

確かあそこはお盆や年末年始以外営業していたはずだけど。

もし、もしも、翔が大野さんのところにいるのだとして。

今すぐに会えれば捕まえられる確率はどのくらいだろうか。

それはたぶん、明日や明後日よりも確立が高いだろうと思う。

それならば。



「行ってみましょう、相葉さん」

「え、どこに?」

「大野さんのところです」

「それはいいけど、リーダーの居場所なんてわかる?」

「わかりますよ。この時間ならたぶん、キウイカフェに出勤してると思います」

「ああ!」



相葉さんが思い出したように私の顔を見た。

キウイカフェはKIWIの系列店だったはずだから、相葉さんもそのことは知っていたのかもしれない。

顔を見合わせた私たちはどちらともなくうなずいた。



「行こう瀬那さん、翔ちゃんを探しに」

「はい!」



翔が好きだと言ったワンピースの裾を一度だけぎゅうと皺になるのも気にせず握りしめて、それから相葉さんの自宅を飛び出した。


.

Episode14 -3→←Episode14 雨が降る



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (185 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
894人がお気に入り
設定キーワード: , 櫻井翔
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

iCHiKA(プロフ) - 櫻宮さん» コメントありがとうございます。切なさと温かさの両立は目指したところでございますのでそう言っていただけて嬉しいです!最後まで彼らの物語をお読みいただきありがとうございました。 (6月30日 20時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 翔は主人公ちゃんを思って記憶を消そうとした。でもそれを主人公ちゃんが許さなかった。切なくてとても温かいお話でした。凄く感動しました!! (6月29日 16時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
iCHiKA(プロフ) - ともさん» とも様、いつもありがとうございます。切なさと隣り合わせに温もりを失くさないことを目指して書いておりましたのでそう言っていただけて大変光栄です。最後までお読みいただきありがとうございました。 (4月15日 23時) (レス) id: ca4476f6fd (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 完結…お疲れ様でした。ファンタジーな世界で切ない中にも心が温まるお話でした。夢中で拝読させて頂きました。 (4月14日 18時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:iCHiKA | 作成日時:2020年3月23日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。