ねがいごとキャンディ ○2○ 《ars/s.s/0125》 (ページ40)

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Episode13 -4 ページ40

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「そっか。じゃあ、翔ちゃんが身を寄せそうな人とか思い浮かばない？」

「身を寄せそうな人…ですか…」

頭をひねってみるけれど、そんな人物には心当たりがない。

自分でもいうのもなんだけど翔は本当に私と一緒にいる時間が長かったのだ。

「…あ」

「何か思いついた？」

「思いついた、というか、翔高校生の頃よく他校の生徒と喧嘩とかしてて、その時には仲間がいるみたいだったんですけど…」

そう、その怪我をして帰ってくるようになったころから翔が他校の生徒と一緒にいるところを目撃したって報告が私の所に友達から寄せられていた。

なぜ私の所に言いに来るのかと聞いてみたら「だって彼氏でしょ？」と言われたことをよく覚えている。

その時はまだ彼氏じゃなかった。

姉弟みたいなものだった。

いやそんなことはどうでもよくて。

とにかくその他校の生徒たちとのつながりは翔が高校生の間にも続いていたようで、私を家まで送り届けた後どこかにいなくなっては夜中にフラフラと帰ってきたりして、いつかそのまま翔が帰ってこなくなるんじゃないかと怖くて玄関前に座り込んでずっと翔の帰りを待っていた日もあった。

それだけ一緒にいたのなら、こんな時に連絡を取れる相手の一人くらい…でもだめだ。

私はその相手を一人も知らない。

これでは連絡の取りようもない。

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