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Episode9 -10 ページ18
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翔と入れ替わるように相葉さんがお風呂に向かうと、翔は無言で水を飲み干してから私の方にやってきた。
「時間も遅いし、お前は寝たほうがいい」
「でもまだ相葉さんが」
「別にいい。それに、男二人が暮らしてる家のリビングにいつまでもお前を置いておくわけにはいかはいし」
「そう……かな？」
「そうなの。いいから、歯磨いてこっち来い。俺の部屋のベッド使えばいいから」
「いや、私床でいいよ！」
「ダメ。男二人が暮らしてる家のリビングにお前を置いとけないって言ったばっかだろ」
「……う」
翔のベッドで眠る…というのはさすがに恥ずかしい。
昔は何とも思わなかったけど、二年以上ぶりに翔を感じているととても眠れる気がしない。
わたわたと反論を考える私を無視して翔は私の手に袋に入った簡易歯磨きセットを握らせる。
「シンクのとこでいいから。磨いてこい」
「……翔は？」
「俺は後でいい」
「……そう」
結局翔の目力に押し負けてすごすごと歯を磨き、翔の後ろをついて翔の部屋に向かう。
相葉さんの自宅はマンションの角部屋のようで、廊下の途中にある翔の部屋にも大きな窓が付いていた。
カーテンが半分ほど空いていて夜の光が差し込んでいる。
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作者名：iCHiKA
| 作成日時：2020年2月6日 21時
