狂31 ページ35
引き続き敦side
僕の問いかけに其の子は矯正を付けた歯を剥き、笑った。
ル「そうよ!…こんな鍵で如何やって開けるのか…」
彼女の手にしている鍵も笑っていた。
動いていた。
ル「私が知りたい位だけどね!!」
…最初から…皆を助ける事は無理だった…
然しそんな事を考えている最中でも
敦「く…っ!」
吊るされたリボンに首が引っ掛かり、贈答品の中に落ちてしまう。
目の前に迫る巨大な
如何すれば良い…?
如何すれば…
僕には無理だ!!考えつかない!!
其の儘白い扉…詰まり逆向きに走り出す。
ル「お友達を見捨てるの!?」
其の問いかけにも答える気力は無い。
此処を出て、一旦体制を立て直そう。
太宰さんに助力を…!!太宰さんなら…!!
もっと良い考えが浮かぶ筈
_______敦「…っ!?」
?「駄目だよ少年。」
首に引っ掛かった儘だったリボンを引っ張ったのは先刻の人だった。
其の人の眼は一瞬、只者じゃ無い様な眼だった。
が、直ぐに先刻の様になり、
?「…まぁ、たかだか町医者の意見だが」
と、萎んだ。
呆気に取られている僕に其の人は冷静さを取り戻させる様に、僕に喋りかけた。
…っ
?「勝てる、と“思い込んでいる者”程、容易い相手は居ないよ。」
敦「…僕、行ってきます!」
リボンを手に立ち上がった僕は其の儘再び突進していった。
??side
ん…?結構寝てたのかな、私…
目を開くと、広がる景色の中には様々な人が傀儡の手に掴まれてぐったりとしている。
…うん、目覚めは決して良い物では無いね。
現に私も掴まれている内の一人だし。
更に顔を上げて、扉の外側を確認しようとした時だった。
ガッッ!!
扉が勢い良く開いたが、中に戻ろうとする傀儡達に掴まれて尚、腕と足の力だけで、
其処に留まろうとしている、背中が飛び込んできた。
其れは見覚えのある…そして私が期待していた相手だった。
然し、窮地に陥っている事は確かだった。
貴「…あつ、」
敦「しっ!静かに…!」
敦が振り向いてそう言った。
もう大丈夫だからと。私が如何にかするからと。
__________幼少期。
敦『…うん。』
先程迄泣きじゃくっていた敦も大分、落ち着いてきた様だ。
…そう、私が何とかするから。
________敦。
貴「…もう、違うのね」
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花コム( ゚Д゚) - 柏村葬さん:へぇ!そ、そうだったんですね…漫画持ってないので知りませんでした…申し訳無いです… (2019年3月5日 8時) (レス) id: bbf7a999fb (このIDを非表示/違反報告)
柏村葬(プロフ) - 狂16ですが、漫画が原作なので漫画を先にした方が良いと思います。漫画とアニメでは全然違いますから。 (2019年2月25日 0時) (レス) id: 67a0056d03 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁 - 作品、拝見しましたー! 文章にから場面の様子がしっかりと分かり、素敵な小説だと思います! ヤンデレ中也さん…ですか… なんかいいですね!!← これからもお体に気をつけて更新頑張ってくださいね。応援しています!(*≧∀≦*) (2018年12月8日 20時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花コム( ゚Д゚) | 作成日時:2018年9月10日 12時