両 片 想 イ 。 【キメツ学園】

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「わっ！またやっちゃった！最近、米をたべていないからつい炒飯を作ってしまっていた！」

『えぇ…。そんなことってあるんだ』



私は出来たての炒飯を口に運んだ。うん。美味い。



「俺、パンよりご飯派なんだよね」



炭治郎、衝撃の事実だよ。パン屋の長男だろ。



「で、盛り上がってたみたいだけど何の話を
していたの？」

「あー、バンドを組もうって話をしてたとこ」



善逸が口をもぐもぐさせながら答える。
はしたないわよ！()



「あ、じゃあ俺はあれやりたい！」

『炭治郎も乗り気なのね』

「指揮者は譲らねぇからな！！」

『なんでバンドに指揮者がいるんだよ』



伊之助は炒飯をかきこんでから胸を張った。
こいつが指揮者とか無理だろ。



「俺、木魚やりたい」

『待って、炭治郎さん待って。バンドで
木魚担当の人を見たことがないんだけど』



あ、ダメだ。炭治郎めっちゃ目輝かせてる。
どんだけ木魚やりたいんだよ。寺行けよ。



「んー、じゃあ俺は何にしようかな。
一応絶対音感持ってるしな〜」



そうだ。善逸は昔から絶対音感の持ち主だった。



「だからカスタネットがいいな」

『なんでだよ！！もっと絶対音感活かせよ！』

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