両 片 想 イ 。 【キメツ学園】

#22 ページ22

『いつの話をしているんですか！もう大丈夫ですよ』



私が言うと冨岡先生は「そうか」と呟いて
微笑んだ。もう新手の拷問である！！



「…やっぱりAは泣き顔より笑顔の方が
似合うな」



とか急に変なことを言い出すから私は顔から
火が出るかの如く顔を赤くする。
なにこのイケメンは。



『な、な、な、何言ってるんですか！？
PTAに訴えますよ！？』

「えっ」



進路室を飛び出すように後にした。




･




「あ、おかえり〜どうだった？」



炭治郎がパンをちぎりながら問いかける。
私はお弁当の包みを解きながら



『うーん…。なんか、好きな人いるかって話
だけだった』

「えっ」



善逸は持っていた箸を机の上に落とした。



「そそそそそそそれって冨岡先生が好きなこと
バレてるんじゃないのぉ！！？」

『いや、別にバレてんならバレてるでいいんだ
けどそうじゃないっぽいよ？』

「ふーん、で？」



既にお弁当を食べ終えた伊之助は机に足を乗せ
ながら言った。それを見た炭治郎が「行儀悪い
ぞ」と足を下ろさせた。



『あ、先生は好きな人いるんですかって言ったら
いるって言ってた……』

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