ちびれんくん8

誘拐・記憶喪失 ページ35

岸side

「れーん。朝だよ〜。おきっきの時間だよ〜」

廉「んぅ〜」


昨日一緒に寝てて、朝の8時半過ぎ

廉を起こすために部屋に戻って声を掛ける。


優しくトントンしながら、声を掛けると

んぅ〜と可愛い唸り声をあげながら、寝返りを打つ。


紫「岸くん、廉起きた？」

「いや。まだこの通り笑」

紫「わーお。珍しく中々起きないね〜」


俺が中々廉を連れてリビングに来ないのを不思議に思った紫耀が

俺の部屋に顔を出した。


確かに、紫耀の言う通り。

ちびれんになってから、廉はメンバー1と言っていいほどの早起きさん。


俺が割かし早いんだけど、下手すると俺よりも先に起きてる時あるもん。

そんな早起きさんが8時半を過ぎたのに中々起きない。


「うん。血圧も酸素濃度も平均何だよね。勿論、熱もないし」

紫「珍しいね。昨日夜更かしもさせてないし…」


何て話してたら、俺らの話声で起こしたのか

廉が目を擦りながらゆっくりと起き上がった


「お、廉くんおはよう〜」

廉「ん、あーよぉ…」

紫「身体怠いとかしんどいとかある？」


紫耀が廉と同じ目線になるようにしゃがんで

優しく問いかける。

けど、その言葉にフルフルと小さく首を振る。


紫「なら良かった」


中々起きなかったから、数値に出ないしんどさがあるんじゃないかと思って

聞いてくれた紫耀。でも、特にしんどそうな素振りも

顔色も悪いとかないし、まぁ大丈夫かな。


あ、因みに今日家にいるのは俺と紫耀だけ。





＊






＊



「おいで」

廉「あい！」


起きて数分もすれば、一気に元気になった廉。

けど、朝起きてすぐに階段とかは身体に負担になるから

ここ最近は寝起きは抱っこ移動が基本


紫「朝ごはん食べよっか」

廉「あい！」


廉と一緒にご飯を食べたくいて、紫耀も俺もまだ

朝ごはんを食べてなかったの。


朝作ったご飯を温めて、机の上に並べる。


廉「おいしそ〜」

「ほら、頂きますするよ〜」

廉「あーい！」


お着替えをしてた廉に声を掛けると、歩いて席に着いてくれた。

前はメンバーの誰かが椅子に座らせてたんだけど

この前、マネさんがその椅子に取りつける用の階段を持って来てくれて

だから自由に乗り降りできるんだ。


けど、廉はいい子だから

食事中に勝手に降りるって事はないし、ちゃんと自分でベルトも付けれるの。

凄いよね、普通に。


廉「いたーきましゅ」

「「いただきます」」


そして廉の合図を聞いて俺らも食べ始める。

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