ちびれんくん7

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岸side

トイレに入って数分後、まだ涙は引っ込んでないけど

痛みは引いた様子の廉。


廉「でりゅ、」

「リビング戻るか？」

廉「あいっ、」


廉を抱っこして、トイレから出て

リビングに戻るまでの数秒の間だけだけど

お腹の辺りを摩ってあげて少しでも痛みが和らぐようにしてあげる。


海「あ、岸くん！どこ行ってたの？」

「あぁ、ごめん。廉がお腹痛かったみたいでさ、トイレ連れてってて…」


戻ってくると、紫耀の姿は無く

海人1人で、俺らを探そうと思ってたのか

リビングの真ん中あたりに立っていた。


海「そうだったんだ、気づかなくてごめんね」

「全然。俺も気づかなかったしさ」


海人は廉の腹痛に気づかなかったことに

後悔を募らせてるみたいだけど、それは俺も同じだし。


海「廉もごめんね。お腹痛いの気づいてあげれなくて。今は落ち着てる？大丈夫？」

廉「あい、ないないよ」


少しだけ落ち着いてるみたいで良かった。

トイレに入る前とトイレに居る間が

痛みのピークだったのかな？


海「温かい飲み物持ってくるよ」

「ありがと。廉、ソファーに座ろっか」

廉(コクン)


少しだけグッタリ気味な廉の背中を

優しく摩りながらソファーに座る。


「あ、お腹の所にブランケットかけよっか」

廉「あい、」


近くにあった、廉愛用のブランケットを

お腹の周りに掛けてあげてその上からまたお腹を優しく摩ってあげる。






＊











＊





海「お待たせ。はちみつミルクね」

廉「あーと、」


最近の廉のお気に入りの飲み物。

冬の時はホットだったけど、ここ最近はぬるめになってるんだよね。


もう少し暑くなってきて、廉がまだハマってたら

アイスかなぁ…なんて勝手に思ってる笑


「ぬるいと思うけど、気を付けて飲んでね？」

廉「あい、」


気づけば廉の涙は引っ込んでて

少しだけ元気が戻ってきたように思う。




＊







＊





全てのみ終わり、少ししてウトウトし始めた。

この飲み物を飲んだ後

何故か眠たくなっちゃうの。


だから眠れない時とか

夜寝る前に1杯飲ませてるんだ。


海「寝ちゃったね」

「うん。そうだ。紫耀は？」

海「あのね、」


廉が寝た所で、紫耀がどうしていないのかと

海人に聞けば俺らが出て行った後の事を教えてくれた。



＊





＊



「紫耀が…」

海「うん。仕事でなんかあったんだと思う。そうじゃないとあんなに怒らないもん」


そうだよな、、紫耀は温厚なタイプだもんな。

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