▽ ページ16
海人side
「廉！」
廉「んぅ、あ！しょーかいー！おかえり」
そう言って天使スマイルを見せてくれた廉。
「1人で待ってたの？」
廉「ん？あい！しょーとかい、きょーは忙しい、やかられぇんひとりであしょべりゅよ！」
そう言って、また手に持ってた
新幹線で遊び始めた廉。
そんな廉を見た瞬間
きっと紫耀も同じことを考えたと思う。
…やってしまった。と。
2歳の子をほったらかして仕事するなんて最低だ、俺ら。
廉は持病も抱えてる。
1人でいるときに発作が起こったら…？
階段から落ちたら？
危ない場所に行ってしまったら？
そう考えれば考える程
冷や汗が止まらない。
仕事なんていつでもできるじゃん。
夜、廉が寝た後とか…。
今日、大人は2人しかいないのに…。
「ごめんね、廉。お昼ご飯一緒に食べようね」
廉「あい！」
そう言うと嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
紫「海人、一緒に居てあげて。俺がお昼作ってくる」
「あ、うん。ありがとう」
紫耀がキッチンに向かって行ったのを
横目で確認しながら俺は廉の傍に座って
一緒に遊び始めた。
＊
＊
紫「はーい、出来たよ〜。おまたせ〜」
廉「うわーい！おいししょー」
「んー、いい匂いだねぇ」
20分ほど待ってると
凄く美味しそうなごはんが目の前に。
廉「いたーきましゅ！」
「「いただきます」」
ちびれんの可愛い可愛い号令を合図に
俺らも食べ始めた。
廉「んー、しょ美味しいよ？」
紫「ほんと？よかったぁ、沢山食べてね？」
廉「あい！」
今日、初めてちゃんと廉の笑顔見たかも…。
朝から何かとバタついてて
ちゃんと廉との時間を作ってあげれてなかった。
なんて思いながら
午後はゆったりと廉と過ごそう。そう決めながら
俺も紫耀の美味しいご飯を頬張った。
＊
＊
「え…。まじ、ですか？」
海マネ「ごめんな、急な予定で…」
何事かって？
それは…
急に仕事が入ってしまうという
緊急事態。
しかも、紫耀も呼び出しされて
たった今家を出て言ったばかり。
「あの……仕事は全然いいんですけど…廉を連れて行くっていうのは…」
そう、流石に元・大人だったとはいえ
2歳の子を家に一人何てさすがに駄目だ。
海マネ「うーん、現場は無理だから俺が一緒に車内待機っていう形ならOKだよ」
「それでいいです！ありがとうございます！」
マネさんから許可を貰って
廉と一緒に車に乗り込んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 448人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒瀬優花(プロフ) - はるきさん» はるきさん、こんにちは。いつもコメント下さりありがとうございます。今回初めて渡辺先生の誕生秘話…というか、名前の由来をお話しさせて頂きました〜笑長く出てほしい方なので、しっかり決めておいた方がいいかなぁと。part8でも変わらずよろしくお願い致します (2022年6月12日 8時) (
レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるき - 黒瀬優花さん» 最新話、見ました。お花とか石を集めるちびれんは見てて微笑ましかったです。渡辺先生は好きだったアニメのキャラの名字から取ったんですね。サブキャラの設定もちゃんとしててすごいです。渡辺先生にはこれからも期待してます。7章お疲れ様です。8章も頑張って下さい。 (2022年6月12日 7時) (レス) id: 801ad08d69 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - みんさん» みんさん、折り返しのご連絡ありがとうございます。私も記載せず、申し訳ないです。また今度ご縁がありましたら、よろしくお願いします (2022年6月7日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優花(プロフ) - 柳りゅさん» 柳りゅさん、こんばんは。お久しぶりです。リクエスト下さりありがとうございます。お応えさせて頂くまでかなりお時間頂きますが、必ず書かせて頂きますので待っててくださると嬉しいです^^ (2022年6月7日 22時) (レス) id: b90b4ec0c7 (このIDを非表示/違反報告)
みん(プロフ) - お返事ありがとうございます。残念ですが、リクエストは諦めます。すみませんでした。 (2022年6月7日 21時) (レス) id: 213d202e18 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：黒瀬優花
| 作成日時：2022年3月2日 20時
