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「えっ! ケイト先輩と付き合ってなかったんですか?! 」



「ふふ。付き合ってないわ。ただ私の一方通行の片想い」






とある日の昼下がり。オンボロ寮の女子会にて、ユウが私とケイトは付き合っていると思っていた事が判明した。


だけど、付き合う・付き合わないに執着している訳では無い私は、ユウの勘違いに少し驚きながらも片想いだと言うことを伝える




「はぁ、愛してるって言っているのに付き合ってないなんてありですか? 」




「……考えた事もなかったわ。愛してるって重すぎるのかしら? 」



でもケイトへの当てはまる気持ちは紛れもない、純度100%の愛。

12時の鐘で去ってしまうお姫様を追った王子様のように、ケイトが想いを受け入れてくれるまで追いかけ続けるくらい愛してるの。






「そんな事無いです!!! A先輩からの愛が嬉しくないはずありませんから大丈夫! 」



勢い良く否定するユウは、此方の世界に来た時よりも活き活きとしている。と思う




「ユウ……ありがとう」




「ッ〜〜A先輩可愛すぎます……! 」



「う、うん? 楽しそうでいいわね……あ、このクッキー美味しい」


私が感謝を伝えた途端、顔を抑えて不思議なポーズをとるユウを横目に口にしたクッキーは甘酸っぱいいちご味。

これなら甘いのが苦手なケイトも一緒に食べてくれるかしら……?




こんな風に、同性とお喋りするのがこんなにも楽しい事だって知れたのは、ユウが来てくれたお陰なの



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作者名:Vanilla* | 作成日時:2021年2月4日 23時

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