Lie -No side- ページ31
.
「A。」
「…ん？」
「実は、すごく言いにくいんだけどね…
分かったの、Aをいじめた犯人。」
ジェノの言葉に、Aは目を見開く。
そんなAの動揺を悟ってか、ジェノはAを抱き締めた。
「…イドンヒョクの自作自演だった…。」
「っ、え…？」
ジェノの言葉に、Aは戸惑いを隠せなかった。
ドンヒョクがそんなことするような人だとは、全く思っていなかったから。
「っ、最低だよあいつ…
Aのハジメテを誰が最初に奪えるか、仲間同士で掛けてたらしい…
けど、Aが靡かない上に僕と付き合ってるから失敗したみたいだけど…。」
「っ、そんな…。」
「…それに、ファンロンジュンも加担してたんだよ…。」
Aは相当ショックだったのか、ジェノの腕に包まれたまま泣き出してしまった。
ジェノは、そんなAの涙を指で拭き取る。
「…それで、掛けに失敗した腹いせにいじめたみたい…。」
「っ…。」
「…可哀想…
Aは何にも悪くないのに…。」
そう言うと、イジェノはAをきつく抱き締める。
背中をポンポンと撫でながら、Aを慰める。
「それでね、最近は”Aを学校に来させられるか”掛けてるの…。
ほら、この間、突然イドンヒョクが家に来たでしょ…？」
Aは、震える手でギュッとジェノの服を掴んだ。
「っ、ジェノ…。」
「…
大丈夫だよ、A。
僕は絶対にAを裏切らない。
僕だけはずっとAの味方。」
ジェノは体を離すと、Aの唇にキスをした。
「僕”だけ”は、ずーっとAの側にいる。
Aのこと、愛してるから。」
ジェノはそう言うと、Aを見てニコッと笑った。
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ナギ(プロフ) - とても面白かったです！でも恐いです笑ロンジュンが一番気の毒ですね……新しい作品もお待ちしております。 (2023年3月29日 16時) (
レス) @page50 id: b8f2817426 (このIDを非表示/違反報告)
XLR7CMroSzOYUFU(プロフ) - 最高でしたありがとうございました (2022年8月3日 16時) (レス) @page50 id: 58b6c00705 (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - 完結おめでとうございます！本当に面白い作品に出会えて嬉しい限りです！ケーキのくだり、めっちゃ鳥肌たちました… (2022年6月24日 17時) (レス) @page50 id: 00b56992b8 (このIDを非表示/違反報告)
alone99(プロフ) - いや、最後鳥肌…完結おめでとうございます！ (2022年6月24日 14時) (レス) @page50 id: 7bd05b70b6 (このIDを非表示/違反報告)
hana(プロフ) - 完結おめでとうございます！いやか､最後の最後まで…まさか過ぎました…！！とても素敵なお話でした！ (2022年6月23日 21時) (レス) @page50 id: 7509578280 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：世莉 | 作成日時：2022年4月1日 22時
