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対照的にマーク、ロンジュン、チョンロは名門大学に通っている。
一般社会で言われるエリート街道まっしぐらだ。
それももちろん素晴らしいことだけど、だからと言って私やドンヒョクたちがいる夜の世界が劣っているとも思わない。
みんな何かに一生懸命。
そんな共通観念が、私たちの途切れない絆の理由。
だけどここにいるただ一人が、私の仕事をよく思っていない。
会が始まってからしばらく経ち、ドンヒョクたちがぞろぞろとエレベーターに向かい始めた時、マークがそっと私の肩を叩いた。
「どうしたの？」
MK「いや… そんなに大きな話ではないんだけど」
「うん」
MK「やっぱり今日見ててさ、…俺、Aの体が心配だよ。毎日こんな感じで飲みまくって、客の相手してるんでしょ？」
「…」
MK「…早く辞めてほしいよ。お父さんの借金もとっくに返し終わったんだから…」
「でも、オッパのことまだ見つけてないじゃない」
マークは私の家族の事情も全て知っている幼馴染だ。
ウィンウィンオッパのことを話に出すと、咄嗟に口をつぐむ。
私がもうお金だけの目的でここで働いてるわけじゃないこと、マークはとっくに知っているはずだ。
…それでも止めてくるなんて、呆れちゃうくらいに私を心配してくれている証。
こんなに本気で私のことを心配してくれるのは、この世界できっとマークただ一人だけだろう。それこそ本当の家族のような思いの強さで。
その途切れることない真摯な優しさは、私をいつだって心のどこかで支え続けてくれている。
「…いつか彼のこと見つけたら、すぐに辞めるから。ありがとう、そんなに思ってくれて」
MK「…やっぱり俺も情報集め手伝うよ、」
「それはだめ」
MK「なんで！」
「…マークをこっちの世界に引き込みたくないから」
今日の様子を見ていてもそうだった。
どこか肩身が狭そうで、この異様な熱気を持った空間に慣れていないマーク。
太陽の光を沢山浴びて生きている一般人の彼を、こちらの世界に引き込んではいけない気がする。
とにかく、その清廉潔白な身と心を汚させたくないんだ。マークは私の心の中の聖域で、いつも微笑んでいる。
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らーみょん - ログインしないでも見れるってありますか？ (2021年9月20日 23時) (
レス) id: bc990f52e8 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - WayV沼子さん» コメントありがとうございます！他の作品も読んで頂いてるんですね…!!かなり毛色の違う作品ですがどちらも応援してくださって大号泣です（ ; ; ）ありがとうございます!! ルーカスはかなり主軸の登場人物となるので、今後もご期待ください(^^)♡ (2021年9月20日 19時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
WayV沼子 - 表現力、設定、どれも素敵な小説だと思っていたら、大好きな作者さんだったなんて…！感激です。これからも応援しています。大好きなルーカス出してくださりありがとうございます(涙) (2021年9月18日 1時) (レス) id: 2887d301bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年9月14日 23時
