・ ページ14
.
RJ side
昔のテヨンイヒョンのことを話すAヌナは、どこか嬉しそうだった。
まるで血の繋がった大切な弟のことを話すような、優しい表情。母性すら感じさせる微笑みに、俺の心の中のどこか懐かしい部分が疼く感覚。
…守りたい、か。
Aヌナがテヨンイヒョンに出会ってから生まれて初めて抱いた、そんな感情で、あの頃の俺のことも守ってくれたのだろうか。
そりゃ俺も、Aヌナっていう存在が自分の孤独に寄り添ってくれたときの心強さ、その凄まじさを体験してきた人間だから、すんなりテヨンイヒョンの気持ちを理解できた。…あんなデロデロになって懐くわけだわ。
ふとそんな物思いに耽っていると、Aヌナは不思議そうに俺の顔を覗き込んできた。
…あのさ、そんな綺麗な顔してるんだからあんまりイタズラに近付かないでよ。俺の心臓うるさくなるだろ。
「ふふ、ロンジュニも昔のこと思い出してた？」
RJ「ご名答。…だけど俺は昔からAヌナのこと、暖かくて面倒見のいい人だと思ってたから。そんなAヌナを作り上げたのがテヨンイヒョンとの出会いだったっていうのは意外でした」
「む。表現してなかっただけで昔からちゃんと暖かくて面倒見のいい美女だったよ、もう歌もダンスも完璧で人間性も出来上がりすぎててこんなパーフェクトヒューマンどこにいr」
RJ「あーはいはい分かった分かった分かった分かった」
「ロンちゃん！！！！！(泣)」
RJ「うわぁぁぁ！！！その名前で呼ぶんじゃねえよください！！！！！」
「本音漏れてるよロンちゃん！！！！そんなところも可愛いなぁ！！！！！♡」
ロンちゃんなんて数年ぶりに聞いたわ。
そう、俺がこの会社に入ってから少しだけの間、Aヌナは俺をそんな風に呼んでた。『八重歯が可愛いロンちゃん』…そんなんで喜んでたあの頃の俺がクッソ恥ずかしくてたまらない。
Aヌナは人の嫌がる顔を見ると喜ぶド変態なので(こら)味をしめたのか、椅子から立つと俺の方にずいずい近付いて思いっきり俺に抱き着いた。
RJ「うわっっっ！！！！ちょ、ぬ、ヌナ！！！近っ…うわぁっ！！！」
「ロンちゃんと昔のこと思い出したらヌナは嬉しくなってきちゃったよ〜〜〜！！！んふふふロンちゃん昔みたいにヌナのこと姐姐って呼んでごらんよ〜〜〜♡♡♡」
RJ「ちょっと待って、色々当たっ…ミルクティー危ない！うわぁっ！！」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1232人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ao_314(プロフ) - SnowMan出していただきありがとうございます！あれですよね？アニメオタク兼任している方ですよね？？間違ってたらすみません (2023年1月8日 3時) (
レス) @page28 id: 646af75665 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ラーメンさん» コメントありがとうございます！ドキドキして頂けて良かった、、！(*´-`) 暖かい応援ありがとうございます！！^^ (2021年8月14日 15時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - カオルさん» コメントありがとうございます！大変長らくお待たせしてしまい申し訳ありませんでした…！！1番楽しみだなんて恐れ多いですありがとうございます泣泣泣 (2021年8月14日 15時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
ラーメン - どうしましょくんさんにどきどきしちゃって心臓うるさいです笑これからも更新頑張ってください応援してます。 (2021年8月13日 23時) (レス) id: bc990f52e8 (このIDを非表示/違反報告)
カオル(プロフ) - うわーーー！！！更新！本当に！嬉しいです！！！！1番楽しみにしてたんですっっありがとうございます泣泣泣 (2021年8月13日 1時) (レス) id: 7e5cc30559 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れいら
| 作成日時：2021年6月24日 0時
