・ ページ39
.
JW side
JW「…寂しいの？」
「…ばか、言わないで…」
JW「…Aヌナ、」
「…帰ってきたら、当たり前みたいにジョンウがいて。話し相手がいつも居て、“おはよう”と“おやすみ”を言う相手がいつも居て。うるさいし手かかるしたまに意味わかんないことするし、」
JW「あははっ…(笑)」
「…でも」
ヌナが、彼女の腰に回った僕の手のひらを両手で包み込む。
自然と絡まり合う指。
僕はぎゅっと、彼女の全てを抱きしめる。
「…嬉しかったの。そんな毎日が…とっても幸せだった…」
JW「…」
「…ばかみたいだよね。でも…本当に、行かないでって、思ってる…」
…あなたってひとは。
どうして、こんな僕のことを想うだけで、
そんなに綺麗な涙の雫をこぼしてくれるの？
真っ白な頬に、静かに流れ落ちた涙。
まるで宝石みたいだ。…何もかもが、美しい。
だけど、泣かないで。
あなたに涙は似合わない。
…目をくしゃくしゃにして笑う姿が、一番可愛いから。僕の名前を呼んではしゃぐ姿が、とっても眩しいから。
僕は優しく頬に手を添えて、
ちゅ、と その目尻に唇を触れさせた。
…しょっぱいね、やっぱり。
まるで今のあなたの心も、そう感じてるかのように。
僕は何度も何度も、
Aヌナの瞳に、頬に、瞼に、キスをした。
「…ね、くすぐったい…(笑)」
JW「…笑ってくれた。Aヌナ」
「…」
JW「僕は…こんなことしか出来ないけど。Aヌナの悩みとか、相談とか、そういうの解決出来るほど良い頭を持った人じゃないけど…」
「そんなことないよ…」
JW「…だけど。誰より暖かくヌナのことを抱きしめて、笑わせることなら出来るよ。ね、見て見て！」
そう言って変顔をしてみれば、
Aヌナは一瞬驚いて、…呆れたように、だけど楽しそうに、声をあげて笑った。
もう、ほんとくだらない、とか言うあなたの天真爛漫な笑顔が大好きなんだ。
僕も微笑んで、Aヌナのことをもっと強く抱きしめる。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1170人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいら(プロフ) - なちゃんさん» コメントありがとうございます!!前回迄に募集していたリクエストを書き終わったら書かせていただきますね！(^^)お気遣いありがとうございます（ ; ; ）これからもご愛顧のほど宜しくお願い致します♪ (2021年6月22日 17時) (
レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
なちゃん - いつもお話楽しく読ませて頂いてます！リクエストしたいのですが、たまには紅一点ヌナがジェミンに甘えてみたお話読んでみたいです。お時間あるときに余裕があればぜひお願いしたいです＾＾次のお話も楽しみにしてます！ (2021年6月22日 11時) (レス) id: 0aebfe8a84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れいら
| 作成日時：2021年6月20日 0時
