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『テオさん、これ本当に美味しいんですよ！一度飲んでみてください！』
『この一杯で勝負してみませんか？テオさんはお酒強いからいけそう！』
『このカクテルは飲みやすいんですよ。ぜひ！』
そう言って彼は、興味深い演劇の話の合間にポンポンとお酒を差し出してきた。
別にお酒に詳しくないわけじゃない。中には飲みやすいと言いながらもかなり度数の高いカクテルを出してきた。
これは危ないぞ、と思いつつもやっぱり話は楽しくて。…このお酒を通じた駆け引きを面白いとも感じてきてしまった。負けてたまるか、みたいな子供みたいな対抗心。
…ああ、でも
相手もかなり酔ってきたけど、
私も相当きつくなってきた。
立ち上がろうとしても脚に力が入りにくい。
『Aさん、向こうで休憩しませんか…？』
「うーん、私… もう、行かなきゃ…」
『今立ったら危ないですよ！僕につかまって、』
有無を言う前に私の腰を抱き寄せる彼。
…近いっつーの。
ここぞとばかりに男の力を発揮してくるなんて、強引なやつ。
「ちょっと、待って…」
『お水貰いに行きましょう。あっちにあったから』
「水ならここでいいじゃんっ、」
助けを求めようと会場を見渡しても、会場が広すぎてメンバーの姿なんか見当たるはずもない。
あんまり騒ぎにしたくないんだ。
変に記事に書かれても嫌だし。
そんなことをうじうじ考えていると、私の体はぐいぐい彼に引っ張られていく。
その瞬間、全身に走る嫌な予感。
だけどもう手遅れかもしれない。
だって周りには誰もいないんだもん。
『…Aさん』
「ちょっ… きゃ、やめて…っ！！」
抵抗出来ない力で腰を抱き寄せられる。
すぐその腕を払いのけて、叫びでもして、それか話を転換して上手くすり抜けて…
普段の私なら絶対に出来ることなのに、体中に回ってしまったアルコールのせいで何も出来ない。
全身に寒気が走った、その瞬間。
いきなり後ろへと腰を抱き寄せられ、
誰かの胸の中へと倒れ込んだ。
…私の知っている温もりと、香り。
咄嗟に見上げれば、いつになく好戦的に微笑んでいる彼の姿。
だけどその口調は、全く笑っていなかった。
TN「…キミが気安く“A”なんて、呼ばないでくれる？」
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れいら(プロフ) - 黒雷丸さん» コメントありがとうございます!!嬉しいです…！（ ; ; ）マフィアゲーム私も書きたいと思っていたのでリクエスト頂けてとっても嬉しいです!!!ぜひ書かせて頂きます(^^)本当に励みになる応援のお言葉を沢山ありがとうござます…！！！これからも宜しくお願い致します！ (2021年6月20日 0時) (
レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
黒雷丸(プロフ) - 第1話から一気見しました！最高でした…！！これからも楽しみにしてます！あの、次のリクエストに空きがあったらで良いのですが、127のマフィアゲームに女王様が参加してるのが見たいです！！リクエスト消化してからで構いませんので！！てよよ、ユタとのケミ最高です！ (2021年6月19日 13時) (レス) id: 5ed57e6908 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - まるころさん» コメントありがとうございます！お楽しみ頂けましたでしょうか(^^) (2021年6月15日 18時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ちちゅさん» リクエストありがとうございます!! 今頂いてるリクエストを全て消化したら真っ先に書かせて頂きますね！(^^)お気遣いありがとうございます、、（ ; ; ） (2021年6月15日 18時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - さわかさん» わぁ！リクエストありがとうございました！！リクエスト見た瞬間、「これは絶対いい話になる…！」と興奮()しておりました笑笑 そのように言って頂けて本当に良かったです（ ; ; ）こんな作品ですがこれからも応援頂けると幸いです…！！ (2021年6月15日 18時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいら
| 作成日時：2021年6月10日 22時
