・ ページ12
.
RJ side
寝室に辿り着いてすぐに電気を点けようとしたけれど、どうやらサイドテーブルの照明しか無いみたい。
ヌナをベッドに下ろしてスイッチを押すと、それはもう…ムーディー以外のなんでも無い空間が広がってしまった。
どうにかこの空気を誤魔化したくて、ひとまずヌナに振り向いてみるけれど…
RJ「Aヌナ、まだ水飲む…って、ちょっと！！」
「ん〜？」
RJ「俺まだいるから！！」
お構い無しにジャケットを脱ぎ始めたヌナ。
俺が慌てて目を逸らせば、背後からくすくすと愉快そうな笑い声が聞こえてきた。
…何楽しんでんだよ弟相手に！！！！
……いや、弟と思われたくも無いけど…ってそういうことじゃない、マジで俺おかしくなってきたみたいだ。
「ロンジュナ〜、何照れてるの？(笑)」
RJ「あのさ、イタズラもいい加減に…」
「ふふっ、かわいいね」
脱いだジャケットを膝に掛けて、脚を組んで
頬杖をつき、首を傾げて微笑む。
薄暗い部屋の中、そんな眼差しで、わざと俺のことを見る。
まるで優雅な黒猫、
……それこそ本気で、気まぐれな女王様みたい。
勘弁してよ、そろそろ本気で限界だから。
ヌナの圧倒的な美しさを前に平伏すしか無くなるような感覚だ。
こんな時に、痛いほど実感する。
…やっぱりこのひとは、いい女だって。
俺は静かに息を吐くと、
ベッドに腰掛けるヌナの肩をそっと掴んだ。
RJ「…かわいい、じゃないよ。いい加減にしてよ」
「…」
RJ「俺も立派な男だから。……気を付けてよ、俺だからまだいいけど、他のやつにそんな姿見せたりなんかしないで…」
「…ふふっ、ロンジュニまるで…私のことが好きみたいだね？(笑)」
RJ「っ…… …とにかく、あなたは昔から俺の大切なヌナなんだから、気を付けて！さっきみたいに色んな男が寄ってくるわけだし、」
「なに焦ってんの〜(笑)」
…ああもう、全く。
その余裕な態度をどうにかさせたいって、
もうそう思ってる時点で彼女の手の上で転がされてるのかもしれないけれど。
この状況を楽しんでるのか、はたまたとんでもない天然なのか。
何もかも意味深に微笑むあなたに、最後の警告をしてあげる。
俺は掴んでいた肩を抱き寄せて、
…今までよりずっと、きつく抱きしめた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れいら(プロフ) - にむさん» コメントありがとうございます!!お喜び頂けて嬉しいです（ ; ; ）これからもルハンくん出演する予定ですのでぜひお楽しみに！(^^) これからもご愛読のほどよろしくお願いいたします!!! (2021年5月30日 9時) (
レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - ルカさん» ルカさん今回はリクエストありがとうございました!!(^^)お楽しみいただけたでしょうか、、？そのようなご感想を頂けてこちらは感無量です（ ; ; ）お気遣いもありがとうございます！！これからもよろしくお願いいたします！(^^)♪ (2021年5月30日 9時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
にむ(プロフ) - 初めてコメントさせて頂きます！今はnctペンですが、kぽにはまったきっかけがルゥちゃんだったのでお話に出てきてとても嬉しいです（ ; ; ）これからも更新楽しみにしております！ (2021年5月29日 1時) (レス) id: a48024efc5 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ - わー！！ルーカスのお話ありがとうございます！読んでいる間、ルーカスが実際に目の前にいるかのような素敵な時間を過ごさせて頂きました！この作品に出会えて幸せです！これからも無理なく、活動なさってくださいませ。陰ながら応援しております。 (2021年5月28日 23時) (レス) id: 321cd616f5 (このIDを非表示/違反報告)
れいら(プロフ) - 矮楼さん» コメントありがとうございます！これからもルハンくん出演する予定なのでぜひ見守って頂けたらと思います(^^)お気遣いありがとうございます！！ (2021年5月28日 22時) (レス) id: c38a85a6a7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れいら
| 作成日時：2021年5月23日 13時
